福岡ソフトバンクの王貞治監督(67)が「超総力戦モード」で試練の9連戦を乗り越える。4日、左肋骨(ろっこつ)の骨折で戦列を離れている小久保裕紀内野手(35)が、球団首脳の要請に応じ急きょ1軍に合流。また、左背筋痛の大村直之外野手(31)の戦列復帰も正式決定した。きょう5日からの9連戦を前に"ベストメンバー"をそろえた王監督は「投打ともに一丸となってもらう」と総力を結集しての逆転Vに照準を合わせた。首位日本ハムが敗れ2・5ゲーム差に縮まり追撃ムードも高まった。 地獄の9月は総力戦では乗り越えられない。残り26日間で24試合。今世紀最大級の超過密スケジュールを前に、王監督が「超総力戦」の方針を打ち出した。「9連戦? 前から決まっていることだから」と表情も変えずに受け止めると、強い決意をにじませた。 王監督「日本ハムは今日も試合があるし、ウチは消化が少ない。9連戦といっても乗り越えていくしかない。まあ、スケジュールのきつさは気にしていないよ。投打とも、一丸となってやってもらいましょう」 日本ハム、ロッテとともに、3強に絞り込まれたV争い。正念場を迎えた王監督のもとに、待ち望んだ戦力も続々と帰ってきた。左背筋痛で戦列を離れていた大村の1軍復帰が正式に決定。さらに、ベンチ裏では小久保が「後方支援」で復帰することになった。 左肋骨(ろっこつ)骨折のためリタイアしている小久保はこの日、急きょ1軍に合流。当初は復帰まで2軍でリハビリを続ける予定だったが、前夜、角田雅司代表が「1軍が福岡にいる間はチームのそばでやってほしい」と電話で要請。早朝、先週までリハビリを行っていた西戸崎室内練習場へ寄り、荷物をまとめてヤフードームに向かった。 球団首脳による異例の要請。これは、過去の例に倣ったものだ。王ホークスが初優勝した1999年9月、ほお骨に死球を受け骨折した主将の秋山(現総合コーチ)に対し、王監督は「ベンチにいてくれないか」と打診した。秋山も「こんな顔でよければ」と応じ、精神的支柱として初優勝に大きく貢献した。 小久保の経過報告を受けた王監督は、復帰について「あと10日くらいかな。本人のやりたい気持ちも分かるが、こちらはある程度抑えていかないと」と、9連戦中は見送る可能性を示唆。それでも、チームリーダーとしての強烈な存在感は欠かせない。小久保も「残りも少ないしね。チームがいる間はこっち(ヤフードーム)でやる」と応じた。 激戦に備え前日3日は王監督も完全休養。「この間の連戦の疲れが出たから、ずっと寝てましたよ」とタップリ英気を養った。大村、小久保に続き、同じく離脱中の新垣もきょう5日に1軍に合流。「戦力がそろう? そうそう。まだまだこれからだからね」。満を持しての超総力戦。最後の直線で一気の差し切りを狙う。先日のウエスタンで見た大村は後少しという印象を受けましたが
大村・新垣の復帰は大きいです
しかも福岡にいる間は小久保もベンチ裏に・・・
和巳の次回登板も決まり、これからいよいよ連戦のスタートです
オリックス・楽天の調子が上向きで、下位チームとはいえ計算出来そうにありません
9連戦を考えず、まず目の前の試合に勝つ事を考えて
特にベンチは冷静になってもらわないといけません
先日の投手起用のような采配は、勘弁です