次代の正捕手候補は静かに成長中だ。プロ3年目の中西が「打てる捕手」を目指して、打撃に磨きをかけている。

 ウエスタン・リーグ21試合に出場。捕手陣でチームトップタイの3本塁打を放つが、色気を出すことはない。「本塁打より確率を上げたい。長打を打った後ほど欲が出るので大振りにならないようにしています」。練習では上からバットを出すことをイメージ。打席では狙い球を絞り、確実にとらえることを意識している。

 チーム事情で外野を守ったこともあったが、主に指名打者や代打での出場が続いている。5人がひしめく2軍捕手陣の中、マスクをかぶるためには守備のレベルアップも欠かせない。「それは自分の守備が劣っているから。まずは打つ方でアピールして、守備の課題もクリアしたい」

 王監督も観戦したヤフードームで行われた14日のサーパス戦は「9番DH」で出場。2三振と結果を出せなかったが、試合後には王監督の直接指導も受けた。本命不在で進む正捕手レース。中西のバットは、マスクをつかみ取るための武器だ。
個人的には次代の正捕手は中西だと思っています
ただ、ウエスタンでDHの出場が多いのは
当然、捕手としての評価よりバッターとしての評価が高いからだと思います
正捕手の座を奪う為には、まず打撃でアピールして
スタメンを勝ち取り、それからキャッチャーとしても
評価を受けるように頑張って欲しいです