ガツン。上からたたいた。四回、フェルナンデスの初球のナックルボールを狙った。山崎武の打球は、雨に煙る左中間席で弾んだ。

 「とりあえず緩い球を打とうと思っていた。(ナックルは)ボールに行き先を聞いてくれ、というボール。一生懸命打ったところで詰まるだけ。力を抜いて適当に打とうと思ってました」

 適当? とんでもない。十分に対策を立てて四回の打席に入った。二回の第1打席は三振。ここで球筋を見極めた。だからこそ、初球に反応した。

 まさにベテランの読みと経験が打たせた27号勝ち越しソロ。チームの連敗も3で止まった。

 「4連敗では格好がつかないから、勝ってよかった」。6月は残り3試合。26日の巨人戦(フルスタ宮城)、29、30日の西武戦(グッドウィル)と3試合残っており、今月中の30本塁打到達も可能だ。

 チーム68試合で27本塁打は、ソフトバンクの王監督が巨人時代の1964年にマークし、ローズ(近鉄=01年)とカブレラ(西武=02年)も続いた日本記録の55本塁打を上回る「シーズン57本塁打」の快ペースでもある。

 野村監督も「言うことなし。けががないようにシーズンが終わるまで頑張ってちょうだい」と、ちゃめっ気たっぷりに褒めたたえた。

 39歳の桑田が海の向こうで頑張っている。盟友に刺激を受けた清原は、渡米を決意した。山崎武司、38歳。まだ、終わらない。それどころか、指揮官の言葉通り、シーズンの最後まで打ち続ければ、歴史的なゴールが待っている。 
シーズン当初は良いペースで打ってるなぁって思っていましたが
まさかここまで来るとは思っていませんでした(汗)
そろそろダメになるだろう・・・って思っていたらこのまま逃げ切るかもしれませんね
ただ、こういう風に調子が良すぎると気になるのは怪我
球界を盛り上げる為にも山崎には頑張ってもらいたいので
怪我だけは気をつけて欲しいですね