ソフトバンク小久保が、移動バスに向かう途中、通路に待機する2軍選手たちに頭を下げた。「おれのせいで長くなってゴメンな」。延長12回、4時間11分のロングゲームの末に今季初の引き分け。スカイマークスタジアムでは1軍のデーゲーム後、午後4時30分から同一カードの2軍戦が予定されていた。親子ゲームは、2時間遅れの午後6時30分に始まった。
 3点リードで9回裏を迎えた。守護神馬原が1死から3連打で満塁のピンチを招いた。2死後。完全に打ち取った打球が、三塁小久保の前に転がった。「ジャンピングスローで行こうか迷った」(小久保)。弾いた。失策。一瞬の迷いで2点差に追い上げられた。馬原が続く4番ラロッカに右前安打され、勝負は振り出しに戻った。「追加点が取れなかったからな。長い勝負ではこういうこともある。負けなかったんだから」。王監督は誰を責めることもなかった。
 ミスはバットで取り戻してきた。小久保は3回1死満塁から2点左二塁打を放った。17打点はリーグトップタイ。2試合連続の猛打賞もマークした。8日の日本ハム戦から7試合連続安打で、7試合の内訳は29打数14安打10打点、打率4割8分3厘、3本塁打という好調ぶりだ。今カードでも、試合前にガラスに自分の一本足打法を写し、1度、完全に静止させてからスイングする姿があった。「監督さんが言われるように、一本足は始動を早くして、一呼吸置くくらいで振らないとね」。好不調にかかわらず、キャンプから地道な反復練習を継続している。
 失策後に迎えた延長10回の第5打席、2死一塁の場面で空振り三振に倒れた。「みんなに謝って回ったよ。この分はおれのバットで必ず取り返す」と小久保は力強く誓った。有言実行あるのみだ。
小久保だけでなく誰でもそうですが、完璧ではありません
小久保のエラーもたまたま大事な場面でのエラーになったと思います
これまでのバットでの活躍を考えれば責める事は出来ないかもしれませんね
馬原も何とかこらえて、同点止まり
負けなくて良かったと思いましょう