厳しさの裏にある王監督の優しさ:中村泰三
春季キャンプから繰り広げられたサバイバルレースも、ゴールを迎えた。ソフトバンクの1軍枠は野手18人、投手12人。野手では、18日のロッテ戦(千葉)終了後、2年目の飛躍を期待された松田が、最後の脱落者として2軍調整を命じられた。 翌19日の西武戦(グッドウィルドーム)は、オープン戦最終戦だった。チームは試合後終了後、福岡に移動するスケジュール。あと1日、1軍に帯同させて降格させる、という考え方もあるだろうが、王監督は違った。 「どうしてもこちらにいると打席が少ない。1打席で力を発揮するタイプではないし、課題もある」。 2軍は20日から教育リーグ広島戦(由宇)が予定されており、19日は移動日。1日でも早く2軍に合流させ、課題に取り組む態勢を整えさせようという、王監督の親心だった。 オープン戦中、2軍行きを命じる選手には、必ず王監督が自らの口で課題点を伝え、送り出した。開幕マスクを期待されたルーキー高谷、中堅クラスの竹岡にも同様に接した。松田にも都内の選手宿舎で直接、言葉をかけたという。 「開幕1軍がすべてじゃない。07年型の戦い方を決めるには、2カ月はかかるんだから。チャンスはまだある。シーズンを乗り切るために、選手たちをどうやりくりするかですよ」。 厳しさの裏側には、王監督の優しさがにじんでいる。選手もこういった配慮がなされている事を感じているでしょう
王監督からは課題を挙げられ、調整を命じられる
ただ、下に落とすだけでなく、これを克服すれば1軍に上げると言われれば
選手のモチベーションの下がりも少ないでしょうね
開幕スタメン・1軍登録の28人だけがすべてではないです
その後に控える選手がいることでチームとしての強さもありますので
オープン戦で2軍落ちした選手も再び招集される時、ベストの状態であるために
日々の練習と試合に課題を持って取り組んで欲しいですね