王監督も度肝を抜かれる飛距離だった。2月24日の西武とのオープン戦(宮崎)以来の打席で、田上がバックスクリーンに1号弾を突き刺した。「本番と同じ気持ちでやっている。しっかり打ててよかった」。開幕捕手へ猛烈アピールだ。

 8回1死一、三塁。代打で登場した。カウント2-2から左腕土肥のチェンジアップを仕留めた。1軍に上がったのは13日の2軍教育リーグ終了後。キャンプから2軍で蓄えた力を弾道に込めた。チームの捕手陣では、今オープン戦初アーチとなった。

 テスト入団で中日から移籍した昨季は、6月1日の横浜戦で初出場。第1打席でプロ初本塁打を放ち、力を示した。舞台は、同じ横浜スタジアム。「ここには何かあるんでしょう」。思わず笑みがこぼれた。

 8回裏の守備からそのままマスクをかぶった。2軍調整中は一塁とDHで起用されたが、「試合に出られる場所で出たい」と扇の要もにらむ。「打てる捕手」という理想像に最も近い男に、王監督は残り試合での先発起用の可能性を口にした。開幕まで残り10日を切ったところで、田上がまぶしさを増した。
昇格即結果を残した事で先発マスクでのテストの可能性が出てきました
それだけ的場と山崎の成績が悪いという事でしょうね
田上が成績を残し、捕手としての結果を出せば
開幕スタメンを勝ち取る事も可能性があるでしょうね