ファン待望の福岡での“復帰戦”は先送りに-。左ふくらはぎ痛で離脱中の福岡ソフトバンク小久保裕紀内野手(35)が16日、キャンプ中の実戦とオープン戦序盤の出場を回避する考えを示した。はり治療のため滞在していた福岡から宮崎入りし「紅白戦は絶対に出られんやろう。オープン戦の最初の方も厳しいと思う」と、完治最優先を強調。予定されていた27日の本拠地初戦(西武戦)への出場は絶望となり、4年ぶりにホークスへ復帰した小久保のヤフードームでのお披露目は当分お預けとなりそうだ。

 付き添いもなく、補助具も持たず、単身で宮崎-福岡を往復した。だが、左足をかばいながら宮崎空港の到着ゲートに姿を現した小久保は、はっきりとした口調で言った。「紅白戦には絶対、出られへんやろうね。オープン戦も最初の方は厳しいと思う」。残り3回の紅白戦、24日から始まるオープン戦序盤の出場は回避する考えを示した。

 第3クール2日目の11日、ベースランニング中に左ふくらはぎの筋肉の急性硬直を発症。12、13日は宿舎内のエアロバイクやプールでのトレーニングに励み、14日にはダイエー時代からなじみのはり治療院に通うため福岡へ戻った。滞在を当初予定より1日延ばし、この日も治療を受けてから宮崎入りした。それでも症状の劇的改善とまではいかなかったようだ。

 「良くはなっているけど、足をひきずっているからね。まだつっぱり感があるし…」と渋い顔で患部の状態を説明。オープン戦序盤も出場回避となれば、別メニューのままキャンプを打ち上げる可能性もあり、開幕までの貴重な実戦期間を調整に充てることになる。

 王監督は「慌てて(全体練習に)戻すことはない。ねんざや肉離れは癖になる。しっかり治してほしい」と、従来の完治最優先の方針を強調。ただ「だいぶ良くなって帰ってくるだろう。次のクールにどの程度やれるかだ」との期待もあっただけに、今後の計画は修正を迫られそうだ。

 左ふくらはぎは巨人時代の昨年2月、キャンプ中に張りを訴えた古傷。以来、実戦への出場を試みては悪化し、ようやく復帰したのは3月25日の広島戦だった。開幕戦には「6番三塁」でスタメンに名を連ねたが、突貫調整を強いられた。その苦い経験とチームリーダーとしての自覚が、小久保を慎重にさせる。

 きょう17日にはチームに合流するが、白髪チーフトレーナーが「ウエートトレーニング中心になると思う」と話した通り、本人も「球場には行くけど、完全に別メニューです」と明言した。

 4年ぶりに復帰したホークス・小久保の“お披露目”を予定していたオープン戦の本拠地初戦(27日の西武戦)への出場は絶望。福岡での復帰戦は先送りとなったが、目標とする「王監督の胴上げ」のため、そして小久保の完全復帰を待つファンのためにも無理は禁物だ。
オープン戦もどうなるか分からない状態・・・
今はちゃんと怪我を治す事に専念して欲しいですね
シーズンまでには怪我を治して、活躍してほしいですね!