決意のブルペン! 右足甲ねんざによりB組で別メニュー調整中の希望枠ルーキー・大隣憲司投手(22)が第1クール最終日の4日、予告なくキャンプ初のブルペン投球を行った。新人合同自主トレ中の1月24日以来11日ぶりの投球で、立ち投げながら変化球も交えて背番号と同じ28球。王監督はA組合流を「第3クールから」と急がせない方針だが、あす6日からの第2クール中のA組合流も視野に、ついに“江夏2世”が動き始めた。 ミットを打つ乾いた音だけが、朝の冷気の残る空間に響く。この日まだ誰も足を踏み入れていないブルペン。一番乗りして、B組のマウンドに立った。「感触を忘れないように。ケガする前に比べたら全然ですけど、入らないより気分的には良かった」。第1クール最終日。大隣は恐る恐る、だが、しっかりと右足で傾斜に踏み込んだ。 予定は約30球。受けた中西の「ちょうどいいじゃないですか」という粋な計らい? で背番号の数だけ投げた。見守った斉藤育成担当は「右足を気にはしていたが、かばう様子もない。直球はブーンときていた」と証言。スライダー、フォーク、カーブも交えたことに「もう変化球も投げる心境が分からん」と苦笑しつつも「余裕がある証拠」と回復具合を見て取った。 王監督は「焦らせないでよ」と報道陣をけん制。「最終決定はまだだが(A組合流は)第3クールからと考えている。投手は足に負担がかかる。我慢、我慢だ」と、シート打撃に間に合えばいいという考えだ。報告を受ける前に球場を後にした杉本投手コーチも「焦らせちゃいかんし、焦らないといかんし…」と腕組み。第2クール合流という当初の青写真は風化寸前だが、ブルペン投球で状況も動きそうだ。 新人合同自主トレ最後の休日、1月26日に寮の階段を踏み外してねんざ。まさかのB組スタートにも大隣はマイペースを強調してきたが、近大の1年先輩・甲藤は言う。「アイツなりにプレッシャーを感じている。3年付き合ってきたから分かります。顔には出さないけど」。擦れ違っても声をかけ、じゃれるだけ。「大丈夫? とか聞かない方がいいんですよ」。秘めた思いは表情の端々からにじみ出ている。 第2クールの投球練習のペースについて、大隣は「調子を見ながら」とだけ言った。「徐々に頑張っていきます」。大言壮語はしない。戦意は行為で示す。遅れを取り戻すのも必要だけど、まずは怪我を治す事を考えて欲しいですね
気にしつつも、かばう様子はないという事で、問題はないのかもしれないですが・・・
ドラフト指名前から騒がれた大隣、周りの期待を受けてのブルペンだったのでしょうか!?
甲藤の言葉通り、プレッシャーは感じてるでしょうね
A組合流は第2クールか、第3クールか・・・
これからの仕上がり具合に注目ですね!