メガトン兵器でカッ飛ばす! 福岡ソフトバンクの高校生ドラフト3巡目ルーキー、伊奈龍哉外野手(18=近江)が12日、福岡市東区の西戸崎合宿所に入寮。小久保、松中、多村の使用モデルもしのぐチーム最重量、重さ940グラムの新バットを披露した。高校通算74本塁打で「近江のゴジラ」「伊奈ゴジラ」の異名をとる左の大砲候補が、早くもスケールの大きさを見せつけた。

 兵庫・淡路島の実家から約4時間。伊奈ゴジラは博多湾からではなく、新幹線で行儀よく福岡に上陸した。寮に到着すると2階の自室に直行、用具メーカーから届いていた“規格外”の荷を開いた。「軽すぎると逆に振りづらいんですよね。重い方がヘッドが遅れて出てくる感じでいいんです」。プロでの新兵器。それはチーム最重量となる、940グラムの真新しい白木バットだった。

 現在、日本のプロ野球選手が使用するバットは900グラム前後が主流。ホークスの主軸を見渡しても小久保が約910グラム、松中が約920グラム、多村が最高で約930グラムだ。昨秋のキャンプ見学時に要望を聞いていた用具メーカー担当者も「ちょっと他には見当たらない」と驚く比類なき重さ。材質はアオダモ、メープル、ホワイトアッシュの3種類が用意されており、今後実際に感触を確かめ絞り込んでいく。

 これでもプロのスピードに合わせ「軽くした」というから驚く。金属から木製バットへの対応に苦しむ新人選手が多い中、伊奈は通算74発を放った近江高時代から木製バットを振り回していた。その重量は実に970グラム。「調子に乗っていると思われるからやめておけ」と野球部の多賀監督にいさめられ公式戦では金属バットを使ったが、練習試合では木製で140メートル弾を放ったこともあるという。

 砲丸投げで培われた怪力が、940グラムの打棒を自在に操る。高校時代に国体4位となった父を持ち、自身も中1のジュニア五輪で当時のジュニア日本記録を更新。現在は胸囲111センチ、ベンチプレス130キロに背筋300キロを誇る。「ベンチ130キロは普通でしょうけど、背筋はすごいって。いろんな人から言われます」とふてぶてしい笑顔を浮かべた。

 正月明けに地元の友人宅で食べたタコが感染源と見られるノロウイルスで発熱。体重が3キロ減ったが、それでも84キロのガッチリ体形は変わらない。9日から打撃練習も再開。15日に王監督が視察予定の新人合同自主トレでは「打撃練習で目に留まりたい」と猛アピールする意気込みだ。

 「とにかく負けず嫌いなんで、同期で一番早く(1軍に)昇格したい。ヤフードームで試合がしたいですね」。和製グリーンモンスターの異名を取る高さ5・84メートルの外野フェンス。そのはるか向こう側を目指し、ヘビー級バットを存分に暴れさせる。 
これは凄い選手が入ってきましたね!
もしかすると1年目からDHや代打で1軍の可能性もあるかもしれませんね!
940でも軽くしたという辺り大物の予感が漂いますね。
期待せずにはいられません!!