杉内俊哉投手(26)が9日、斉藤和巳投手(29)からの「栄誉奪還」を誓った。2005年に最多勝、最優秀防御率をダブルでゲットし、沢村賞を受賞した杉内。だが、06年は7勝に終わり、沢村賞は投手4冠に輝いた斉藤和が手に入れた。巻き返しを目指し、薩摩川内市で行っている自主トレでハードな練習に没頭中。12球団最強の先発完投型投手に贈られる賞を、エースから奪い返すつもりだ。

 杉内が、12球団最強エースへ堂々の宣戦布告だ。「カズミさんは今、日本で一番素晴らしい投手。だけど、取られたものは取り返したいし、カズミさんに勝てるような成績を残したい」。取り返すもの−。それは最高の先発完投型投手だけが手にできる沢村賞だ。

 昨季は先発4本柱の中で、杉内だけが2ケタ勝利に届かなかった。それがなおさら闘志をかき立てる。「今年は最低でも15勝以上。4人でローテを回せれば理想的だし、自分が勝てば4人のレベルも上がっていく」。強固な先発陣の力をより高める刺激剤となることも目指し、あえて高いノルマを自らに課した。

 05年は18勝(4敗)で最多勝、防御率2・11で最優秀投手のタイトルを獲得し、沢村賞を受賞した。この年は斉藤和も16勝1敗の防御率2・92。左右の両輪の競り合いが、王ホークスに年間最多のシーズン89勝をもたらした。今季も2人の競争が激しくなるほど、チームの貯金は増えていくはずだ。

 薩摩川内市での自主トレでは、午前7時からのゴルフ場でのランニングに始まり、400メートルダッシュ、坂道ダッシュなど、徹底的な走り込みで下半身を鍛えている。股(こ)関節痛に悩まされた昨季を反省。昨秋に契約した個人トレーナーのアドバイスを受け、体幹や股関節、腹筋などの強化も継続中だ。

 「1、2年目は自主トレは軽めにして、春季キャンプで調整すればいいと思っていた。でも、今は違う。この時期にしっかり追い込んで、2月には技術面を磨きたい」。巻き返しへの土台は、この1月中に築き上げてしまう計画だ。
 「一昨年の自分は超えないといけない。今年はニュー杉内を見せたい」。発言にも、黙々とトレーニングに打ち込む姿にも、マウンドで首をひねり続けた昨年の面影はない。
和巳に宣戦布告!!っていうか、それぐらいの気持ちがないとね。
杉内の復活が今年の鍵を握るかも!?
去年は内容が良くなかったので、安心して見てられませんでした。
今年の自主トレはトレーナーもいるし、下半身強化で土台作り
キャンプ初日には沢村賞投手のピッチングを見せてくれる事を信じてます!