ソフトバンク杉内俊哉投手(26)が「先発4本柱」の肩書をかなぐり捨てる覚悟を胸に、07年シーズンに挑む。3日、福岡ヤフードームを訪れた左腕は、ランニングを中心とした今季初練習を敢行。午前8時にスタートしたトレーニングは、午後1時すぎまでみっちりと行われた。新年1発目の練習から5時間を超える猛トレーニングは、昨年7勝に終わった男の今年に懸ける思いの表れだった。

 杉内 昨年は悔しい思いしか残ってない。先発4本柱と言われるけど、自分はほかの3人(斉藤和、和田、新垣)のように勝てなかった。4本柱と言われるなら最低2ケタは勝たないとダメ。今年は何としても挽回(ばんかい)したい。

 例年は自主トレ先で始めるキャッチボールも、この日から開始。早くも今年初投げを行った05年の沢村賞投手の行動には、プライドを捨てたゼロからの出発という覚悟が込められていた。

 昨年11月のドラフトでは、アマ球界NO・1投手の呼び声高い大隣を指名。同じ左腕として、またプロの先輩としても負けるわけにはいかない。さらにはヤクルト時代にノーヒットノーランを達成したことのあるガトームソン投手も獲得。今年は試合数も多く「先発6人」の構想もあるが、あぐらをかくつもりもない。「自分にとってもいい競争相手。去年の悔しさがあるし、頑張れる」。自らに言い聞かせるように話した。

 今オフのテーマの1つに「バランスの取れた体づくり」を掲げる。昨年シーズン後から専属トレーナーをつけ、ウエートトレなどで肉体改造に励んでいる。体重の変化はほとんどないが「上半身と下半身の筋肉のバランスがよくなっていると思う」と満足顔。「もう惨めな思いはしたくないですからね」。杉内の言葉には、背水の思いが満ちあふれていた
去年の成績からすると、今年にかける思いは強いと思うし
これぐらいの気持ちでやってもらわないと成長って出来ないでしょうね!
他の選手も毎年これぐらいの気持ちでやってくれたら
最強ホークスが出来上がるんですけどね!