◆最多は04年123戦 横浜からトレードで福岡ソフトバンクに移籍した多村仁外野手(29)が27日、来季の「162試合出場」を宣言した。故障が相次ぎ、これまでのプロ12年間で全試合出場は一度もないが、移籍元年は公式戦144試合に加えて、オープン戦18試合のフル出場も志願。レギュラー特権を自ら返上し、新天地ではルーキー並みの心意気で臨むつもりだ。すでに骨、血液など肉体の詳細なチェックも済ませており、専門家からは「万全」とのお墨付きをゲット。1月の自主トレを福岡で行うことも明言した。 新天地ではスタートから飛ばす。横浜時代の12年で、最多出場は04年の123試合。どこかでコケるイメージが定着していた多村が、自ら高いハードルを設定した。オープン戦+公式戦=162試合。メジャー並みの日程を生まれ変わった肉体でクリアする。「自分はレギュラーだとは思っていない。アピールして、ポジションを勝ち取るためにも、来年のオープン戦は最初から出られるように準備したい」。04、05年と2年連続で30発以上した実績もあり、ここ数年は「主力待遇」でオープン戦序盤の出場は免除。こうした特権も自ら返上し、初心に帰って外野サバイバルに参戦する構えだ。 ◆球団も万全ケア 毎年のように故障を繰り返す多村を、球団も最大限にバックアップする方針。入団会見の行われた12日には、王監督も肉体面のケアやサポートを約束した。もっとも、162試合の長い道のりだけに、周囲に頼ってばかりもいられない。入団会見後、多村は大手スポーツメーカーの協力で独自にメディカルチェックしたことも明かした。 「ここまで細かく調べたのは初めて」というほどの検査で骨や血液、筋肉、心拍数などをチェック。中でも驚いたのが心拍数だったという。「マラソン選手並みの強さと言われて、自分でもビックリ。結構スタミナがあるんだなと思った」 入団会見では、王監督の“皆勤指令”に沿う形で来季の全試合出場を宣言したとはいえ、多村にとっては未体験。「検査を受けてよかった。これで自信を持って福岡に行ける」。シーズンの大半をファームですごした今年は、かつてないほど自分を追い込んだ。その成果が、数字で証明された格好となった。 ◆Z砲の「穴」を… トレードが決まってから検討を続けてきた来年1月の自主トレは「早く慣れた方がいいから」と福岡県内で行うことも決めた。いくつか誘いも受けており、近々に場所を選定するという。まもなく始まる新天地でのトレーニングが、決意のフル稼働の序章となる。「ズレータの穴は1人じゃ埋められない。小久保さん、松中さんもいるし、とにかく全試合グラウンドに立って、40発打てるように準備しておきたい」。長く、果てしない162試合。歓喜のゴールを信じて、全力で最後まで走り抜ける。今年のファームでの練習が良かったのだと思います。
来年は楽しみと言ってましたが、やはり未知の領域は不安だと思います。
でも、チェックを受けた事で自信が持てたことは大きいと思います。
ホークスファンの心配の種はこれで消え去ったでしょうか!?