福岡ソフトバンクの竹内孝規最高執行責任者(COO)は22日、残留交渉が難航しているフリオ・ズレータ内野手(31)について「個人的な印象では(残留は)厳しい」と述べ、引き留めを事実上、断念する意向を示した。一方、ズレータの代理人ユージン・カサレッジオ氏はこの日、本紙の取材に対し「日本の他球団との話し合いが前進している」と入団交渉が大詰めを迎えていることを示唆した。ズレータ退団が決定的になったことを受け、球団側は新たな外国人選手獲得に乗り出す方針だ。(金額は推定) 背番号「42」が今季限りでホークスを離れることが確実となった。11月初旬の交渉開始から約2カ月。粘り強く話し合いを続けてきた竹内COOはこの日初めて、ズレータ残留への見通しが極めて厳しいことを明言。事実上、引き留めを断念する意向を示した。 「球団として過去の実績を含め、最大の評価をしたが、個人的な印象として(残留は)厳しくなってきたと思う。次のステップに進む時期が来ているのかな」。慎重に言葉を選びながら、年明けにもズレータの“代役”探しに乗り出す考えを明かした。 球団側は18日に2年契約、年俸総額500万ドル(5億8500万円)の条件を再提示。同時に72時間以内の返答を求めたが、竹内COOによると「期限は昨日(21日)だったが、現時点で『YES』とも『NO』とも返事はない」。近日中に最終的な回答を求め、退団を正式に確認。その上で、水面下で調査を進めてきた新外国人の獲得に乗り出す方針だ。 関係者によると、球団側はズレータとの独占交渉権があった11月中旬に出来高払いを除く1年300万ドル(約3億5000万円)を提示。3年総額20億円程度を求めたズレータ側と交渉を進めてきた。一度は交渉が決裂したが、今月13日にズレータ側からの条件提示があり、2度目の交渉に入ったものの条件面での溝が埋まらなかった。 過去3年間で6度の出場停止処分を受けたズレータに対し、球団側が退場による「罰金規定」の付帯条件を要求、ズレータ側が態度を硬化させた側面もある。ただ、チーム内に、好不調による気分的な波が激しく「扱いにくい」(球団関係者)の声があったのも事実。竹内COOは「優勝するために必要な選手」と話してきたが、条件面で大幅に譲歩するまでには至らなかったようだ。 こうした経緯をふまえ、球団側は年明けにも新外国人獲得に乗り出す。既に現役メジャー選手数人をリストアップしているが、今オフ、米球界でフリーエージェント(FA)となった強打の野手は移籍先がほぼ決定済み。現実的には来年2、3月のメジャー春季キャンプを経て、ロースター漏れの野手との交渉になる可能性が高そうだ。 来季は小久保、多村の加入で中軸がパワーアップ。竹内COOは「長距離砲を探す。(ズレータと同じ)右打者にこだわらなくてもいい」と左の大砲獲得もにおわせており、松中を加えた最強ジグザグ打線の期待を抱かせた。いずれにせよズレータ退団なら、王監督が夢描いた40発カルテット構想はひとまず崩壊。4年ぶりのV奪回へ、ホークスが戦略を練り直すことになった。仕方ないですね・・・
素行に問題があったのは事実ですし、野球はビジネスとも言いました。
ホークスへの愛着があるとは思えない言動・・・
必要な選手である事に違いは無いですが、ズレータがいる事でチーム内に不満が出たり
チームの輪が悪くなる事もありそうです。今年もそういう話題がありましたしね・・・