次世代諸君、名勝負をつくろう! 和田毅投手(25)が17日、楽天に入団した田中、日本ハムダルビッシュら次世代を担う若手投手を“挑発”した。同級生の松坂が米メジャーに流出した日本球界を空洞化させないためにも、世代間闘争を大歓迎。新たな「名勝負伝説」で野球を盛り上げる決意だ。また、杉内俊哉投手(26)は日本球界で現役を終える覚悟を明言。松坂が抜けた後の「日本のエース」襲名に名乗りを上げた。

 「最強世代」の看板はオレが背負う。ボストンからの国際電話が、和田の決意を後押しした。西武からレッドソックスへの移籍が決まった直後に届いた松坂の声。「内容は秘密」とはぐらかしたが、重い責任を自覚したのは明らかだった。

 「(日本から)すごい投手がいなくなる。寂しいことだけど、今度は楽天の田中くんや西武涌井くんら次世代の柱の投手が出てくるはず。彼らと新たな名勝負を演じたいし、投げ合いを望まれる存在でありたい」

 人材のメジャー流出が相次ぐ中、近年は「松坂世代」が日本球界を引っ張ってきた。しかし、世代を象徴する松坂がついにメジャー移籍。和田も危機感を募らせた。ファンを野球にひきつけるものは何か-。魅力ある勝負がその答えだった。

 そのためにも、伸び盛りの若手投手の前に立ちふさがる。「(楽天)田中くんは体格も口調も非常に鍛えられたものを感じるし、投げ合うのが楽しみ。自分も今までやってきたことを全力でぶつけていく」。激しい世代間闘争が熱いドラマを生むと確信している。

 プロ4年間で通算50勝をマーク。実績は同世代でも随一だが、現状に満足はしない。来季は3年計画の最終年。過去2年で鍛えた上半身と下半身を融合し、「投手の完成形」を追求する。ダルビッシュの日本ハムにさらわれた日本一も、来季こそ取り返す覚悟だ。

 来季開幕戦には、今回の少年野球大会の優勝チームを招待。2年ぶり2度目の開幕投手も「狙わないのは、チームにも和巳さんにも失礼」と意欲満々だ。未経験の個人タイトルも「どん欲に」と誓う左腕が、アントニオ猪木も顔負けの「名勝負数え歌」を量産する。
松坂世代と言われるこの世代。象徴の松坂がいなくなり、それぞれ選手が危機感を持ってるみたいです。
その気持ちがあれば、来年以降もプロ野球は大丈夫だと思うのですが、
ただ、目玉となる名勝負が無くなるので和田の言葉通り、期待したいです。
松坂の抜けた穴は、きっと同じ世代の選手が埋めてくれると信じてます。
ホークスには世代の素晴らしいさ3人がいるんだから!!