日刊スポーツより

多村が王監督の胴上げを宣言

日本を代表するスラッガーが世界一監督を再び男にする。7日、電撃トレードで、横浜からソフトバンクへ移籍する多村仁外野手(29)が9日、神奈川県内でインタビューに応じ、新天地での復活を誓った。5日の発表後、公の場に姿を見せていない多村は「WBCに続きもう1度王監督を胴上げする」と宣言した。またこの日、横浜市内の球団事務所でトレード相手の寺原隼人投手(23)が入団会見。“決意のひげそり”で登場。先発入りで「最低10勝」のノルマを宣言し、大矢監督を支える意気込みを語った。
 トレード通告から2日。当日こそ「頭が真っ白で整理できない」と戸惑っていた多村の目には、一点の曇りもない。晴れやかな顔、滑らかな口調は、この先にある希望の光に心を躍らせているかのようだった。
 多村 「神奈川で生まれ育ち、横浜高校、ベイスターズと29年間地元でお世話になり、これから新しい場所に行く不安はありましたが、気持ちは吹っ切れました。今は王監督をWBCに続きもう1度胴上げしたい。九州に骨をうずめるつもりでやろうと思ってます」。
 トレード当日は横浜高の恩師渡辺監督をはじめ、これまで支えてくれた地元関係者に複雑な心境を吐露していた。気持ちを切り替えられたのは、今春のWBCで技術面、精神面でも支えてくれた王監督からの1本の電話だった。
 多村 「昨日(6日)、王監督から直接お電話をいただき『縁あって一緒にやることになってうれしい。体を万全にしてソフトバンクの戦力になってほしい。福岡には君が全力で戦える環境が整っている』と言われました。言葉にできないくらいうれしいし、野球人として意気に感じました」。
 WBCでは日本代表選手中、最多の3本塁打を放ち打線の核をなした。スランプに陥りそうになると、何度も王監督から「お前は全日本の5番打者だ」と暗示をかけられた。今回のトレードも「右の打てる外野手」を最大の補強ポイントとしていた王監督の執念から実現したもの。必要とされて招かれる現実を知った多村が燃えないはずがない。
 多村 「ソフトバンクには子供のころからファンだった秋山さん(現総合コーチ)がいる。打って走って守れる選手、僕がずっと目指してきた野球スタイルですし、積極的に話を聞きたいです。ベテラン、若手を問わず野球に対する意識の高い選手も多い。優勝を狙えるチームですし、僕もそこで貢献できたら最高です」。
 ネット上で福岡のファンが期待を寄せる声も目にした。九州の知人を通じ生活環境の情報収集も開始。年明けからは本格的に福岡を拠点とした生活を始める予定だ。04年40本、05年31本のアーチを放った男も、今季はけがに泣き、39試合で8本にとどまった。それだけに反攻の決意は固い。「いつも満員になっているヤフードームのホークスファンを喜ばせたい」。多村は今、九州の地で野球人生の絶頂期を迎えることしか考えていない。
良くない事実や噂が出てる多村だけど、このコメントに偽りなし!!と思いたいです。
トレードが決まって「頭が真っ白」とコメントした後は何も言ってなかったので
発言に注目していたのですが、不安よりも大きな期待と変わりました。
今年の不振の分も来年に上乗せして頑張ってもらいましょう!!
王監督からの電話に意気を感じ、王監督から必要とされている選手です。
ホークスのファンは多村に期待するところも大きいと思いますが、
その期待をプレッシャーと感じる事なく、WBCの時と同じように
王監督の胴上げに貢献して欲しいと思います。