日本のプロ野球界に所属する人物の社会貢献活動を表彰する、報知新聞社制定「ゴールデンスピリット賞」の第8回受賞者が16日、ソフトバンク・和田毅投手(25)に決定した。発展途上国などワクチンを受けられない子供たちに、昨季から公式戦で1球投げるたびに10本のワクチンを贈ることを決め、勝利投手、完投、完封などでは本数を増加。2年間で合計10万580本のワクチンを寄贈、多くの命を救った。同投手には「阿部雄二賞」も贈られる。表彰式は24日、東京・虎ノ門のホテルオークラで行われる。 1球投げるごとに尊い命が救われる。来季も1人でも多くの子供たちに愛を贈りたい。宮崎秋季キャンプで汗を流す和田に受賞の一報が飛び込んだ。「表彰のためにやってきたことではないが、こういう賞をいただけることは光栄に思います。やってきて良かった」整ったマスクに笑顔が広がった。 きっかけは、テレビでたまたま見たドキュメント番組だった。世界にはポリオ、はしかなどのワクチンを受けられないために、5歳までに命を落とす子供たちが、1日当たり6000人もいる。厳しい現実を知り、自分に何か出来ないか模索した。大好きな野球を通じて手助けをしたい。こうして昨季から独自の「ルール」が出来上がった。 公式戦の投球数1球につき10本、勝利試合なら20本のワクチンを寄付することを決め、特定非営利活動法人「世界の子供にワクチンを日本委員会」(JCV)を通じ、昨季は4万5770本のワクチンを届けた。今年7月1日からは「僕のルール」というテーマのCMをメディアで放映や掲載。本数も完投なら1球につき3倍の30本、完封なら40本に本数を増量することを決めた。今季、プレーオフも含め投じた2705球は、5万4810本のワクチンとなって、発展途上国に贈られることになった。 プロ4年目の今季は、ルーキーイヤーに並ぶ自己最多タイの14勝、自己ベストの防御率2・98をマークした。純粋な気持ちから始めた活動も、好成績の要因となっている。「ワクチンの本数を球数で決めているので、試合に出続けないと増えていかない。勝てば倍になるというのもモチベーションになっている」と、精神面でのプラス材料となっていることを明かした。 さらに今年9月13日には、昨年12月に結婚したタレントのかすみ夫人が、第1子の長女を出産。「もし自分の子供が同じような境遇だったらと考えると本当に胸が痛む」パパになったことで、さらに命の尊さを実感することになった。猛練習で日本球界を代表する投手に成長したサウスポーのまなざしは優しい。これからもその細い腕をしならせ、何万人もの子供たちを助けていく。この話は有名ですよね!?CMでもやってますし。
一人の人間として、和田の行動は素晴らしいものだと思います。
来年は完投と完封を増やして、ワクチンの数を増やしてほしいですね!