ー約束の期日。8月18日ー

 

その日は元々公休日だったが、次の週に娘の学校行事に一緒に行くことになっていたので

(娘の在籍している学校は、年に何回かスクーリングがある。それは地元ではないので一人で行けないと泣かれた)

休日返上で出勤。

 

母を病院に送り出し、娘と母のお昼ご飯を用意して仕事に向かった。

遅番だったので、仕事前に息抜きをしつつ連絡が来るのか待っていた。

 

あの話し合いの後、元夫には改めて催告書を送付した。

まず今までの未払い養育費192万円を一括で8月18日期日。

これからの分は月末に調停調書通りの1万円を送金する事になった。

 

正直、期待はしていない。

というのも、催告書を送った後から、気味が悪い位何とも言ってこなくなった。

 

あの話し合いを終え催告書を送付した後に、元夫側にも弁護士がついた可能性がある。

弁護士に『養育費の支払いを何とか逃れる方法はないのか』とか『支払い金額を減額する方法がないのか』などと大騒ぎをしている事だろう。

 

そして、一番問題になるのが、元夫の母親。そう、元義母だ。

あの人間も自分の息子が可愛いので、必死に抵抗をしようとしているだろう。

現に、私の誹謗中傷が流れていることを確認している。

内容としては、こうだ。

 

【離婚した元嫁が汚い真似をして金を奪い取ろうとしている。】

 

養育費は娘の権利なのだけど。どうにも勘違いしているところがある。

 

 

出勤時間が迫る中、弁護士さんからの連絡はなかった。

私は、そのまま携帯をロッカーにいれ、作業場に向かった。

 

休憩時間になって、携帯を確認したがやはり連絡はなし。

うーん。

やはり、支払う気がないんだろうな。

 

ここで、元夫に弁護士がいない可能性を考えた。

弁護士がついていれば、連絡をしないという事は間違いなく無い。

おそらく、催告書について連絡が少なからずあるはず。

ということは弁護士を雇っていないか、引き受けてくれる弁護士を今現在も探しているか。

そんな事を考えながら仕事を終え、再度弁護士さんからの連絡がきていないか確認をしたけど

その日入金されたという連絡はなかった。

 

 

 

その週の土日を忙しく過ごしていた。

その間も入金があったという知らせはなく、月曜日になった。

弁護士さんから連絡が入り私は頭を抱えることになる。

 

 

【催告通知記載の期日が過ぎましたが、お相手からのご連絡や入金はありませんでした。

今後の方法としては、時効にかかっていない期間の差押えになるかと思います。】

 

そう、私との話し合いが終わった後、元夫は電話番号を変え連絡を取る事ができなくなってしまったのだ。

 

やっぱり逃げた。

 

 

弁護士さんからのメールの続きを読んで、私は深いため息が出てきた。

 

【差し押さえを行う場合、別途料金8万円がかかります】

 

その言葉を読んで『なんで支払ってもらうためにコッチがお金を出すの?』っていう

疑問が浮かんでは消えて、浮かぶたびにドロドロした感情が吹き出してくるのを

必死に抑えた。