おはようございます晴れ


最近、エステ脱毛後のトラブルがメディアでも多く見受けられます。


なぜ、エステ脱毛後のトラブルが多いのでしょうか?


エステ脱毛と医療脱毛の違いは何でしょうか?


大きな違いは使用レーザー機器の出力(照射パワー)の違いです。


医療レーザーは照射パワーが格段に高いうえ、毛の生えてくる根本の細胞を破壊することができますが、皮脂開口腺や皮膚にダメージを与えずに『毛』のみに反応して安全に脱毛を行うことができます。


また、医師が常駐しているため、トラブルがあった際にも迅速に対応できるというメリットがあります。


エステ脱毛で使われる機器は低出力レーザーですが、効果を狙ってパワーを上げれば火傷などの副作用は避けられません。医師・看護師もおりません。


正しいレーザーの知識と副作用の知識が完全でなければトラブルを回避することはできません。


また、エステ脱毛は『永久脱毛』ではなく、『不再生脱毛』といいます。

短期的に脱毛が必要な方にはエステ脱毛も『効果的』 ではないでしょうか。


しかし、長期的にみて脱毛が必要な方は医療レーザー脱毛のほうがはるかに安全で経済的と言えます。


医療レーザー脱毛にも副作用があります。


・施術後の赤み、ヒリヒリ感(炎症性浮腫)

  脱毛後の皮膚の反応です。程度の差はありますが必ず起きます。皮膚の弱い方は数日続くこともあり  

  ます。

  

・脱毛施術後毛嚢炎

  毛穴の常在菌がレーザーをあてることで殺菌され、一時的にバリア機能が障害されます。そのため、

  毛穴周囲に炎症が起きたり、ニキビのようになることもあります。



・脱毛後の硬毛化、増毛化

  まれな副作用ですが、顔、うなじ、背中、上腕などの上半身の産毛の脱毛後に起こることがあります。


高梨医院では、炎症性浮腫、毛嚢炎に対しては適切な軟膏や脱毛時の十分な冷却で対処いたします。

脱毛後の硬毛化、増毛化は脱毛を続けることで対処できることが多いので、高梨医院では6回目以降の脱毛は半額でさせていただきます。


症例です。

先日エステ脱毛後の火傷を主訴に来院されました。

10月に挙式を控えていたため背中の脱毛を希望してエステで脱毛されました。

直後から火傷の症状を訴えられたそうです。




一部、痂皮化・上皮化してる状態でした。

脱毛部位にもムラがあり、技術の低さも感じられます。

まず、火傷による、炎症、感染を制御しなければなりません。挙式も控えているため、色素沈着も早期に改善したいところです。軟膏・湿潤療法で対処いたしました。


しかし、残念ながら10月の挙式までに色素沈着をとることはできません。


コンシーラーなどの化粧品でカバーする方法をとられることと思います。


エステ脱毛が悪い、と申し上げているのではなく、一時的に安いコストで脱毛できる、というメリットもあります。

あくまで『不再生脱毛』であること、メリットやデメリットまで詳細を説明してくれるサロンを選択すること、安い値段にとびつかないことなどの注意が必要なことは事実でしょう。


次回は高梨医院での脱毛方法を詳しくお伝えしたいと思います。


今日もよい1日を音譜