2013年にアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「シュガーマン 奇跡に愛された男」をご存知でしょうか。
1970年代初期に、今ではすっかり忘れられたアルバムを2枚発表したシクスト・ロドリゲスというデトロイトの売れないシンガーソングライターを描いた名作です。
彼のアルバムはほとんど売れず、レコード会社は彼との契約を打ち切りました。
ロドリゲスはレコード製作をやめ、解体作業員として働いていました。
本人は知らなかったのですが、そのあいだに彼は南アフリカで華々しい成功を成し遂げていました。
ビートルズやローリング・ストーンズに匹敵する伝説の偉大なミュージシャンとなっていたのです。
南アフリカの人々はロドリゲスの音楽を「ぼくらの人生のサントラ」と呼び、1970年代以降、彼のアルバムは何十万枚も売れていたのです。映画はデトロイトのほとんど無名の解体作業員の負け犬人生と、南アフリカの謎に満ちたロックのヒーローとしての名声を対比させて描かれました。
この映画は現実社会のおとぎ話としてとらえられやすく、ほとんど信じがたいものです。
途方もなさすぎて「作り話にもほどがある」と言いたくなる。けれど、これはそれほど途方もない話ではなく、音楽と文化の市場だけでなくビジネスや世界にとっても、深い教訓を与えてくれるものです。
私たちはもとから備わった品質が成功をもたらし、自由市場では結局のところ質の良いものが流行すると考えたがります。確かにたいていの場合、品質は必要ですが、それだけでは不十分で、社会力学、誰が誰に、どれだけ大きい声で、どこで、厳密にいつ、熱意を伝えているか、がロックのヒーローと解体作業員を分け、めざましい成功と大失敗の線引きをすることがあるのです。
後半少し経済学の難しい言葉になっていましたが昔出したアルバムが何年も経って売れたシンガーソングライターの方のお話でした。
こういうのが奇跡と呼ぶのだと思います。
スピリチュアル界隈もお好きですよね、奇跡だとか成功する方法だとか。
そして何かしらの品物を買わせます。
買っている場合ではないです。
成功者は何かしらを生み出しています。
成功したいなら何か買うのをやめ、生み出すことにシフトしましょう。
根拠ないグッズに騙されないでください。
龍の絵なんて買っても何も運気は上がりません。
このシンガーロングライターもパワーストーンなんて買っていません。
自分の力でアルバムを出したのです。
あなたが腕につけているそのパワーストーン、彼は持っていませんでしたが成功されていますよ。
今日もあなたが笑顔で過ごせますように。
占わない占い師 小鳥遊あめ
BOOK
本日の参考にさせていただいた本は「#REPUBLIC #リパブリック インターネットは民主主義になにをもたらすのか」キャス・サンスティーンさんの2018年の本です。内容は、アメリカの教育や社会情勢に明るくないと理解が難しい点がありますが、SNSにおけるさまざまな現象や影響が書かれている本です。現在のSNSの発達おける影響について知りたい方はぜひご一読ください。成功されたい方もぜひ。