スキー指導用語74-1「公パト」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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「公パト」とは

SAJ 公認スキーパトロール の事です


【概要】
1級取得後の3コースの内、安全に特化した
コースと言えます
※技術コース→テククラ
※指導コース→準正指

パトになるだけならば
スキー場の求人に応募すれば良いです
そこから
搬送法や救急法・滑りなどの技術は
先輩方から教わり、練習し
日々の業務の中で蓄積されて行きます

しかし地域性と言う所はぬぐい切れません
普遍性、一般的な技術と言うものを求めた時
公的な資格は意義を持ちます

準指の時に述べたように これも一つの目安に
過ぎませんが、一応の基準にはなります

取ったからといって給料には
何も影響はありませんが
取得に向かう事で 端的だった様々な事が
体系立って理解できます


【受験資格】
①20歳以上である事
②1級を取得している事
③SAJ の何処かのクラブに在籍している事
④所定の養成講習を修了している事
⑤日赤救急員を持っている事

SAJ  HP 規約規程530-第7条より

⑤について
・願書の申し込みに先立ち、日本赤十字社の
救急員養成講習を受けに行かねばなりません
・怪我の処置や手当に加え傷病者に当たった時の
応急処置(ファーストエイド)、
心肺蘇生法(CPR)、AEDの取扱、
救急隊に手渡すまでを学べます

詳しくは日赤のHPを参照下さい
・救急員の講習の前に更に基礎講習があります

つまり
①日赤基礎講習→
②日赤救急員養成講習→
③日赤救急員合格・認定証→
④公パト申込・養成講習→
⑤公パト合格証
という流れになります

書類を揃えたら 準指と同じくクラブ長のハンコを
貰い、県連に検定料を添えて提出します


【養成講習】
・準指と同じく 県連単位で行われます
・安全対策部のブロック員の先生などが来て
指導します
・会場も一緒になります
・理論4時間、実技8時間をまとめて
2日間の講習があります
・覚える事が多岐に渡るので先に予習して
おかなければなりません
・特に三角巾とロープワークは細かい技術なので
一通り練習しておきましよう
・単位は3年間保存されます

新潟県連HPより

JSPA HP 別表3より


【本試験】
こちらは正指と同じく 全日本単位で行われ、
全国2会場から選びます
・第1会場 北海道ブロック(ルスツ)
・第2会場 本州ブロックのうち、何処か
となっています

SAJ  HPより
※規約規程では原則3会場とありますが
催行人数の関係で今は2会場となっています

・開会式・閉会式(予備日)含め
3日間を通して行われます


【理論試験】
安全編、赤本、規約規程 から出題されます 

・範囲が狭いので勉強しやすいです
・内容も実用的なのでためになります
・養成講習の時に良く対策しておきましょう
・100点満点中70点で合格です

SAJ HP 規約規程531より


・過去問、模擬問は以下より閲覧できます
印刷して良く勉強しましょう
JSPA HPより


続きます

スキー指導員 高波太一