《大雪山国立公園・層雲峡》編

大雪山国立公園にあって北海道屈指の名湯と美しい渓谷美を誇る層雲峡へいよいよやって来ました。タカナが最も楽しみにしていた旅程の一つです。
旭山動物園の見学もそこそこに層雲峡・黒谷ロープウエイ方面へ車をとばしました。約1時間で現地到着。気温は25,6℃、天候も曇り時々晴れで申し分なし。


層雲峡への道すがら 13/06/11-13.35
しらかんばの新緑の森が輝くように美しい。

大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ(だいせつざんそううんきょう・くろだけロープウェイ)は、北海道上川郡上川町にあるロープウェイであり、大雪山系の黒岳山麓である層雲峡温泉から5合目(標高1,300m)までを結んでいる。日本ケーブルが設計と施工を行い、りんゆう観光が運行している

層雲峡1_黒岳ロープウエイ1
層雲峡駅 13/06/11-14.40

層雲峡・黒岳ロープウエイ往復券


黒岳ロープウェイの運行状況

5合目から7合目まではリフトが設置されているが、6月30日以降の山開きまで停止している。
◆ゴンドラに乗って、黒岳駅を目指しましょう。

層雲峡2_黒岳ロープウエイ2
13/06/11-15.04
所々に残雪が見えます。


層雲峡3_黒岳ロープウエイ3


層雲峡4_黒岳ロープウエイ4
巨大な渓谷が広がっていきます。


層雲峡5_黒岳ロープウエイ5
大雪山系の峰々が見えてきました。


層雲峡6_黒岳ロープウエイ6


層雲峡7_黒岳ロープウエイ7
黒岳駅までもうすぐです。  13/06/11-15.10           


層雲峡8_黒岳ロープウエイ8
黒岳駅へ到着しました。富良野から見えた大雪山系とは異なり自然の厳しさを感じます。

層雲峡9_黒岳ロープウエイ9
黒岳5合目の看板にアイヌ語で「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)=大雪山の意味」と書かれていました。
峰々の間に広がる溶岩台地は300種以上の高山植物の群落に彩られるそうな。壮大なスケールですね。


層雲峡10_黒岳ロープウエイ10
ぶ厚い雪渓が行く手を阻んでいます。   


層雲峡11_黒岳ロープウエイ11
黒岳の切り立った頂上 を見る。


層雲峡12_黒岳ロープウエイ12
5合目の展望台でくつろぐタカナ 13/06/11-15.23

◎黒岳山頂の標高は1984m、年平均気温は-3.8℃程度ではアラスカの中北部と同じであり、すなわち、黒岳に登ることによって植生的にはアラスカまで歩いたことになるんですって。見かけよりずっと厳しい環境であると自覚しなければなりません。
大雪山の2000mは、緯度が北にあるため本州の3000m級の山に匹敵するそうです。


層雲峡13_黒岳ロープウエイ13 
層雲峡の巨大で深い谷が見えます。

層雲峡はどうやって出来たのでしょうか?
【参考】黒岳ロープウエイリーフレット
層雲峡渓谷の特色は、なんといっても20km以上に及ぶ断崖絶壁の峡谷美です。
さかのぼること約3万年前、表大雪山が形成される過程で中央火山が巨大噴火を起こしました。
火砕流と熱雲が大雪山の山々や谷を埋め尽くし、大昔の石狩川の流れを堆積物がせき止めました。その堆積物の厚さは150m~200mにもなり、冷えて固まる過程で四角または六角の断面をもつ柱状節理が形成されました。
のちに1万年以上の時間をかけて石狩川の浸食を受ける中で造られてきたのが、この珍しい層雲峡渓谷なのです



上空から見た大雪山、黒岳と最高峰旭岳2,291mが間近にあるのがわかります。

◆翌6月12日は層雲峡の渓谷美を下から眺めました。圧巻はなんといっても銀河の滝・流星の滝など幾つもの滝が連なって断崖絶壁を流れ落ちる光景でした。大雪山から流れ落ちる雪解け水は膨大で急流を為しております。
ちなみに、層雲峡はアイヌ語でソウウンベツ(滝の多い川の意)と呼ばれていたそうです。 名前の由来どおりですわ。


層雲峡14_渓谷案内図 13/06/12-10.23


層雲峡15_不動岩と銀河の滝1


層雲峡16_不動岩と銀河の滝2

層雲峡17_不動岩と銀河の滝3


層雲峡18_雪解け水の急流
この豊富な水を生かす手立てはないものでしょうか。例えば小水力発電とか。13/06/12-10.56

120mもの高さから叩きつけるように水が落下する光景は豪快で、何回もシャッターを押してしまいしました。

YouTubeにアップしましたので御覧あれ。 
13 06 12銀河の滝vd1



大雪山国立公園層雲峡渓谷案内図

岩には不動岩、観音岩、天狗の引臼岩、胡蝶岩、屏風岩などの名称が、そして、滝には白蛇の滝、流星の滝、銀河の滝、ライマンの滝など、多彩な名称がついております。

他に見所として大函(おおばこ)、小函などの断崖がありますが、ここでは割愛いたします。

忙しい話ですわ。滝を見終わると約6kmも続く銀河トンネル・新大函トンネルを抜けて、次の旅程である帯広へ向かいました。流れ過ぎ去っていく光景はドライブレコーダーで記録しておきたいくらい素敵でしたが、人気の無い路が延々と続き「クマ出没注意」の看板を見つけると、やはり、一時停止して「パチリ」という気にはなりません。
ヒグマと会う約束をしてませんでしたから。悪しからず