《舞鶴~小樽編》
2013年6月9日(日)、小樽港行の新日本海フェリーは0時30分舞鶴発でしたので土曜の晩には自宅出発とあいなり候。
北海道の旅は今回で通算3回目でしたが、ツアーでなくすべてマイプランによる愛車の旅は初めてです。なにせ、荷物を気にせず旅行できるのは楽でござる。
今回、利用した新日本海フェリーは往復「はまなす=あかしあと同形の姉妹船」という名の高速フェリー(30.5ノット=時速約56km)でございました。(二隻とも2004年6月、三菱重工業長崎造船所で建造された。)片道20時間余かかりますしたが、早かったですね。天候はおおむね晴れ、凪で波は全くなく日本海が湖のように静かでした。小樽近くで30cmほど波があった程度。
タカナの乗船した「はまなす」は世界初のCRP配置ハイブリッド型ポッド推進船らしいですよ。専門用語は難しいですね。

はまなすの概要:
全 長(m)224.82
全 幅(m)26.00
深 さ(m)20.4
喫 水(m)7.40
きっ‐すい【喫水・吃水】
船体の水中に没している部分の深さ。船脚(ふなあし)。
総 ト ン 数( t )16 810
旅 客 定 員(名)820(新日本海フェリーのHPでは746)
車 両 搭 載 能 力/トラック158台、乗用車66台

ハイブリッドポッド型推進装置模式図

ポッド推進機
解説:三菱重工業長崎造船所資料
通常フェリーは2軸のプロペラを装備しているが、本船は1軸プロペラの同軸後方にポッド推進器を配置することによりシャフトブラケット※3 を設けず、抵抗減と船体推進効率の改善がはかれるのに加えて、反転配置されたプロペラが回転流を回収する(いわゆるCRP効果)ことにより大幅な省エネ効果が得られる。またポッド推進器自体が回転することにより港内で優れた操船性能を発揮する。ポッド推進器は全世界で、客船を中心に既に70基以上の実績があるが、1軸プロペラと組み合わせたCRP配置を採用したのは世界初。
2基のディーゼル主機関が主プロペラを駆動する機械式推進プラントと主発電機関でポッド内のモーターを駆動する電気推進プラントを組み合わせた、ハイブリッド方式を採用。これにより国内最高の31.5ノットを達成するとともに、主プロペラとポッドのそれぞれを効率的に運用することで2軸プロペラで推進する船と同等以上の運航の信頼性を成立させている。この高度なシステムは地球環境に優しい船づくりを目指す当社の客船・高速船の技術力と数多くのフェリー建造実績の集大成に基づいている。
※1.CRP=Contra Rotating Propeller :二重反転式プロペラ。向かい合った2組のプロペラを逆回転させて高い効率を得るもの。
※2.ポッド推進=電気モーターとプロペラを一体に組み込んだ繭型(ポッド:POD)推進装置のこと。ポッド自体を360度回転させることもでき、舵の役割も果たす。
※3.シャフトブラケット=Shaft Bracket:プロペラ軸をサポートする船外支持フレーム構造
◆船旅の様子

日本海を航行する「はまなす」その1
13/06/09-8.49 船の航跡だけが延々と何十キロmも日本海を切り裂くように続く。

日本海を航行する「はまなす」その2
8.50 静かな海

日本海を航行する「はまなす」その3
10.13 山形県沖でフェリー「あかしあ」と交差する。両船が汽笛を”ブオーッ”と鳴らして相図する。山形沖での交差は決まり事らしい。

日本海を航行する「はまなす」その4
10.14 遠ざかる姉妹船「あかしあ」

日本海を航行する「はまなす」その5
さよなら「あかしあ」帰りに、また会いましょう。
◎船内ではビンゴゲームがあったり、映画が日に3本上映されています。
また、クラッシック・プチコンサート等の催しもありますので、飽きることはありません。
デッキに出て海を眺めるのも良し、風呂屋でくつろぐのも良しですわ。

「はまなす」船内案内図

船長気取りで記念写真におさまるタカナ

日本海を航行する「はまなす」その6
13/06/09-19.05夕闇が迫ってきて、見えてきた陸地は? 
日本海を航行する「はまなす」その7
19.07 これは積丹半島に間違い有りません。小樽まであと1時間40分程度。

日本海を航行する「はまなす」その8
19.08 雪をいただく山々が見える。手前の海岸線の先端は神威岬(かむいみさき)だろうか?
ニセコしゃこたんおたるかいがん こくていこうえん【ニセコ積丹小樽海岸国定公園】
北海道南西部,後志 (しりべし)支庁にある国定公園。ニセコアンヌプリ山を中心とする火山群や積丹半島から小樽にかけての海岸を含む。スキー場・温泉・海水浴場などがある。
ニセコアンヌプリとは、ニセコ積丹小樽海岸国定公園内にある標高1,308.2mの山。ニセコ連峰の主峰である。西側にはイワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリなどの山々がある。

積丹半島周辺衛星写真 Google提供

日本海を航行する「はまなす」その9
19.16 残雪の美しい山々、そして静かな海。

日本海を航行する「はまなす」その10
19.17 もうすぐ、日本海も日没です。
◆小樽で今回、夜間休憩・宿泊としました。
富良野に夜間早めに行けば、楽かも知れませんが、途中の路で動物と遭遇するやもしれませんし、昆虫が車のフロントに集中してぶつかる可能性が高いので、危険回避というわけですわ。さらに、途中の景色が見られないのは勿体ないですからね。
さっさと小樽を去るのも、勿体ないので、翌朝、堺町本通りをちょっとドライブしました。

小樽の目抜き通り その1
13/06/10-10.00

小樽の目抜き通り その2
「オルゴール堂本館」ある時間になると汽笛が鳴り、メロディにのって何やらが動き出しますぞ。

小樽の目抜き通り その3
10.01 「洋菓子店舗・ルタオLe TAO」 ここのスイーツは絶品ですよ。

小樽の目抜き通り その4
少々変わったグッズの専門店、猫が手招 きしています。
(^^)/次回は富良野でお逢いしましょう。