3.丸亀城の威容と龍馬を長州へ導いた瀬戸内海 -後編-
前回、咸臨丸の水夫は、50名中35名を瀬戸内海の塩飽(しわく)の島民が占めたことを述べましたne。
勝海舟など明治維新に貢献した人々が乗った船が展示されている事や、丸亀は「龍馬」が脱藩した由縁の地であるので、「龍馬」にあやかる便乗商法(キャラクターグッズ販売)とか立て札があるのかと思ってましたが、お祭り騒ぎらしきものもなく「丸亀城」がヒッソリしていたのは意外でした。大河ドラマ「龍馬伝」の波及効果は相当なものだと想像していたけれど・・・?
・「丸亀城」の 概要 ウイキペディア参考
丸亀市街地の南部に位置する亀山(標高66メートル)を利用し、縄張りはほぼ四角形で亀山の廻りを堀(内堀)で囲む、輪郭式の平山城である。石垣は、緩やかであるが荒々しい野面積みと端整な算木積みの土台から、頂は垂直になるよう独特の反りを持たせる「扇の勾配」となっている。
山麓から山頂まで4重に重ねられ、総高60メートルの石垣は日本一高く、三の丸石垣だけで一番高い部分は22メートルある。頂部の本丸には江戸時代に建てられた御三階櫓が現存し、現在は現存天守のひとつとして扱われている。この建物は唐破風や千鳥破風を施して漆喰が塗られ高さは15メートルあり、現存三重天守の中で最も小規模である。
・なお外堀は、埋め立てられて現在は市街地になっています。
■では丸亀城をハイキングいたしましょう。

国指定史跡丸亀城(亀山公園)案内図

丸亀城外観その1(大手二の門より) 10/05/12撮影

丸亀城外観その2(大手二の門より)

丸亀城外観その3(大手二の門より)内堀を見る。
・外観の美しさに惹かれ、いざ本丸の天守を目指すとなると勾配は結構きついですよ。年寄りでなくても、フウウフウ息切れがしそうです。

「見返り坂」 傾斜が急で、時々立ち止まって振り返りたくなることから、そう呼ばれるようになったそうな。
・「石垣の美」の説明板から
一般に、見返り坂と呼ばれるこの坂は、新緑の頃は楓の若葉が、秋は紅葉が美しい。頭上に三の丸の高石垣が、美しさと堅固さを誇ってそそり立つ。石垣の上端で垂直に立ち、徐々に緩やかな曲線を描き、ついに土に埋れる優美な姿は、丸亀城壁の美しさである。
この石垣の高さは約22mあって、本丸まで三段の高さは40mに近い。この城壁に丸亀城の風格を偲ぶことが出来る。

石垣の美しい曲線その1

石垣の美しい曲線その2

本丸への坂、ここも急峻です。

高さ15mの「天守閣」はこぶりでですが、なかなか風格と威厳があります。
■本丸からの素晴らしいパノラマをしばしご覧あれ。

本丸からの展望その1

本丸からの展望その2(坂出港と遠く微かに瀬戸大橋が見える)

本丸からの展望その3(城郭と丸亀市街地の区分がよく分かります)

本丸からの展望その4
■本丸から降りて行くと、清潔に手入れされた門や池があります。
美しい景色を堪能させてもらい無料だとさ。気前がよろしい。

大手一の門を裏側から見る。

大手一の門付近にある菖蒲池

大手一の門付近の広場その1 シロツメクサが点々と咲き鳩が遊んでます。

大手一の門付近の広場その2 名も知らぬ芸術的、見事な大木。
■「丸亀城」を去るにあたって、いつも疑問に思っていることが、頭をもたげてきました。「この城は国宝に指定されてもおかしくないのでは?」と。
下記の国宝城郭はすべて見学しましたが。「姫路城」は別格としても未だにその選定基準が分かりません。
※日本の国宝城は
①国宝・世界文化遺産 姫路城
②国宝 松本城
③国宝 彦根城
④国宝 犬山城
・昭和25年に文化財保護法が改定され、旧国宝は全て重要文化財とされた(高知城など)らしいが、すっきりしませんne。日本三大名城という区分もありますし。
・皆様の見解はいかがでしょう?
龍馬:次回からいよいよ土佐じゃ、ちと先になるけんど「桂浜」でまっとルぜよ。