面接
三年生が面接の練習にやってくる。はじめの頃はよく笑った子達だったが、最近ではニヤリともしない。もう何回くらいやったんだろうか・・・・100回。いや、もっとかな・・・・。
『何故、本校を志望したんですか。』「将来の夢は何ですか」スラスラ答える子もいれば、ドモッってしまう子もいる。目をキョロキョロさせたり、膝がガクガク震えたりはザラである。
今日、そう丁度今頃、彼らは本番をやっている・・・・うまくやっているだろうか?考えると胃が痛くなってくる。代われるものなら代わってあげたくもなる・・・でも、それくらいでビビってるようじゃあ駄目だから、こっちも心をすえておこう。大丈夫、あれだけ練習したんだから・・・・。きっと合格するさ!!

インフルエンザ
1組が危ない。和子、環、純子、亜希子、真奈美、秀行、一江、正光・・・8人もやられてしまった。教室はガラっとした感じで、どうも寂しくてしょうがない。でも、お陰で給食は賑やかだったあ。
「先生、これもらっていい?」「ね、ね、余ってるの、いい?」「あたしね、純子の貰うって約束したんだ」「ねえ、玉子いいでしょう」「あたし、パンもらおうっと!」今日は女の子の方がうるさかった。かおりはみかんを6~7個は持ってるし、まっちゃんはしっかり玉子を抱えているし・・・そんな中で安孝「おい、玉子くれよ。おい!」脅迫である。『何だと、安孝!もう一遍言ってみろ!』酷かったのは英二。「ね、頂戴。くれよ~」と言いながら、ひとの給食に指を突っ込んで貰おうという戦法だ。直ぐに担任にバレ、頭から卵をかけられ・・・反省。もとを正せば、給食の量が少なすぎるのかも知れないが、同じ給食費を払っているのだから、他人の者を無理やり貰おうっていうのはインチキだ。女の子もインチキを見逃してはいけない。ダメなことはダメと言えない様じゃ、ろくな人間になれないからね。誰かがインチキをしたら直ぐに俺に言うこと。絶対に許さないから・・・・。

卒業生
女子大生の直ちゃんと久しぶりにデートした。直ちゃんは区役所に勤めながら夜学に通っている。夕方6時から8時までの約束だったが、話が弾み、時間を遥かにオーバーしてしまった。直ちゃんは教師になるのが夢だ。それも中学校の教師だ。二人でうどんを食べた後、ずうーっと夢を語った。俺も俺の夢を語った。どんな子どもに育てたいのか、今、学校で何をしなくてはいけないのか・・・別れるとき、直ちゃんはいった。「ねえ、タカヤン。いかあたしの目、まだ光ってるかな?」『うん?光ってるさ。キラキラしてるよ。とっても綺麗さ。』「ホント、よかった。」『それより、俺の目はどうかな?光って見えるかい?』「うん、前と変わんない。ピカっとしてるよ。」『そうだろう、俺なんかこう、また燃えてきちゃったよ。』直子・・・五中の4期生である。        ともや
*直子と話していると、頑張るぞ!っていう気になる自分がいました。若くてもパワーがある子っているんですよ。この後、直子は六中で教育実習をすることになります。僕のクラスでね・・・・。(笑)