不気味な味の蜜


不気味な味とは、

美味しくない,好みじゃない。

蜜とは、

恋愛だ。




最近、親友ちゃんに好きな人が出来た。

その人といい感じらしい。

下心がある訳でもなく、優しくて楽しい人だと云う。

このまま、付き合うのだろうか?


最近、バレンタインがあった。

彼が職場の人から貰ったチョコを『こんなに貰ったよ!』と写真付きで連絡があったんだと

【本命かな?】と親友は言った。

んな訳ねーだろ!?とも言い切れない。、、

まぁ、義理チョコじゃない?

と言ったら彼女はホッとした顔をしていた。

不気味な味がするチョコレートを私は彼女から貰った気分になった。

甘い蜜と云う恋愛をしている彼女が羨ましいだけなんだろう?

分かってる。

知っている。

私は彼女だけが恋愛の幸せを味わっている事に嫉妬している。

羨ましい。

妬ましい。

ダメになったらいいのに。

こんなんだから、私は恋愛が出来ないのだろう?

甘味だから恋愛は好き。

私だって甘い蜜が欲しい。