聞いてほしい | むーのブログ

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2017年、年末に夫が大腸がん(S状結腸癌、傍大動脈リンパ節転移)ステージ4の診断を受けました。


治療と闘病についてと、
息子と私たち夫婦の
普通の毎日を綴っています。

昨日、夫と話していて
内視鏡したクリニックの医師について
「もっと聞いてほしい」
ポツリと夫が言いました。
ポリープがあると言われた夫は
予想していなかったこともあって
聞きたいことを聞けないまま
診察を終えてしまった…と
感じたのだと思います。






聞きたいことはありますか?
わからないことはありますか?
他に気になることはありますか?

これ、夫の大学病院の主治医である
腫瘍内科のT先生が
常に聞いてくれる言葉です。

ひととおりT先生が説明してくれたあと
最後に必ず聞いてくれます。

私たちは
受け入れてもらえているという安心感で
聞きたいことを頭の中で整理しながら
質問することができます。
そして丁寧にきちんと答えてくれます。

こちらの質問がなくなるまで
これを繰り返してくれます。

時間はかかります。
私たちの前に診察室に入った方が
ずいぶん長く出てこないこともあります。
でも、それを納得できるんです。
私たちも同じだから。

私たちはたまたま、そんなふうに
コミュニケーションの取りやすい主治医に
最初からあたりましたが
これはただの偶然で幸運でしかない。

忙しい中で患者ひとりひとりに
「聞きたいことはある?」なんて
声をかけない医師は沢山いると思います。

私たち患者側が自ら学び
自ら医師とコミュニケーションを取り
自ら質問し、意見を交わす。
これは治療をしていく上で
とても大切な力です。
久しぶりにそんなことを
思いました。

最近とても平和だったので
忘れていましたねにやり
患者力は、磨かなければ。