小説編 | 28歳~33歳へ贈る 日本語セラピー たか

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28歳~33歳へ贈る日本語セラピー

部下を持ち始めたり、自分で考えるタイミングが増えてきた転換期を応援する言葉や漢字セラピー

ほっこりして自分を認められたり、励ましたり出来るようになるそんなブログを目指してます✨


こんにちは、

日本語セラピストのたかです。


28歳~33歳の中管理職のあなたへ

本日は、短編小説で忙しい心を落ち着かせてもらえたら、幸いです。


それでは、小説の世界へどうぞ。




今日も1日がんばりましたね。


あなたは、今日も仕事で

理不尽なことにも耐えながら、今日を終えた。


ただ、やりがいはあるし、ある程度は楽しい。


けど、どこか物足りなさを感じ、

家に帰って好きな甘いものを食べたり、お酒を飲んでみたり


映画を見たりして、楽しい。


だからこそ、埋まらないどこか寂しさ。

枯渇感、埋めようのない孤独感。


本当の自分は何を求めているんだろうか。

そんな感覚に陥りながら、ソファで横になり

ウトウトしてしまって寝落ちしてしまった。


そんなあなたは、

現実とも、夢の世界とも、

よく分からない不思議な世界へと、




おーい、おきろ〜


目を開けると

目の前には、小学高学年ぐらいのおかっぱ頭の女の子がいた。


いや、もっと幼いようにも見えるし、

けど、どこか大人びても見えるな。


なんて、冷静に考えていると


その女の子が


ちょっと〜、なんでここにきたの?

まだ人生をリセットするタイミングじゃないよ!


えっ、人生をリセットって

死んじゃうこと?

ってことは、自分は死んだの!?


落ち着いて!

なんか、私にも分からないけど、急に迷い込んできたみたい、たまーにあるみたいよ

生きてるのに、この世界にくる人いるみたい


私は初めて見るけど、

まぁ、結局、私はあなただし、あなたは私なんだけど



ちょ、ちょっと、自分とあなたが一緒って?

どういうこと?



うーん、私たちからすると

個人という概念がないから、逆に聞かれてもよく分からないんだよね、当たり前すぎて。

ほら、だってそこに今もかぎかっこがないじゃん。



えっと、かぎかっこがないって

もう頭が追いつかないよ〜

何か見えてるの?どういうこと?


あなた見えてないのね、

私には、このやり取りが文字化してるのが見えていて、

かぎかっこというのは、個人を表すものなの。

そしたら、設定変えるね。




尚「わたしは尚と書いてショウって読むの」


あなた「えっとショウちゃん、宜しくお願い致します、でもまだ文字は見えないみたい」


尚「そのうち、見れるじゃないかな、でもそんなことより生きてるのになぜ、この世界に来れたか、それが気になるわね」


あなた「えっと、たしか、家でソファで横になってた気がするんだけど、その他は普段と変わらない日だった気がするけど」


尚「あ、あなた、真実が知りたいんじゃないの?」


あなた「えっと、またよく分からないよ、尚ちゃん、真実って、健康食と思って食べてたけど、実は食べすぎて身体に良くない的な、、、あ、違うよね」


尚「あなた、面白いわね、

あなたの世界の健康食がどうかは知らないけど、

世界の本質に迫りたい、そんな枯渇感に悩んでたんじゃないの?いつまで働くのか?どんな生き方がしないのか?自分はどこから来てどこに行きたいのか?なぜ、なんのために産まれたのか?自分自身に問うてたんじゃないの?」



あなた「いやぁ、どうなんだろ?でも、そう言われるとそんな気もするし、そうじゃない気もしてるような、よく分からないよ」


尚「あなた、ハッキリしないわね、そんなだからいつまで経っても変わらないのね」


あなた「ちょっと、知ってるようなこと言わないでよ、これでも仕事頑張ってきたし、親孝行もしてるし、、、」


尚「図星かしらね、でも吉報だよ、あの扉の向こうにあなたが求めている世界の原理原則、世界の本質に触れられる、でもその体が耐えられるかは分からないけど、行くわよ!」


と尚ちゃんは右手を取り、目の前の西洋風の扉を開け、眩しすぎてよく見えない扉の向こうへと

一緒に入っていく。


もう、訳分からないし、

頭が混乱してる中で、一緒に扉の向こうに行くことにどこかワクワクしている自分がいるのを確かに感じる。


目の前が白い光に包まれて


目を開けると、自分の部屋のソファで横になっていた。


あれ、どういうこと?


戻ったのかな?

無事、戻ってこれた反面、どこか残念にも思う自分がいる。


続く。