2023年10月24日(火)

 

10時 ビクトリア州政府訪問

    ビクトリア州政府高官との意見交換

(意見交換概要)

ビクトリア州の人口も急増し、様々な社会インフラ整備が追い付いていないことから整備が急務になっている。不動産価格の急騰により、家を持てない市民が増えているため、住居の整備の必要性が高まっている。

 

10時40分 スワンストリート視察

(視察概要)

スワンストリートは、御堂筋と姉妹ストリート提携している。人中心のストリートに変えていくため、自動車道をつぶし歩行化している。メルボルンは路面の真ん中車線をトラムが走っており、自動車は基本側面1車線通行となっている。歩道を増やすことにより、歩行者の増加、歩道空間の増加スペースへのベンチや樹木、屋外飲食スペースの確保が可能となり賑わい創出につながっている。なおトラムはメルボルン市内は無料であり、市民の足として機能している。また樹木への水やりの遠隔・自動化、オンラインでの状況管理可能なごみ箱配置、ベンチも寿命の長い鉄製のものを採用している。路上パフォーマーは市への申請が必要で、オーディションをクリアできたものが許可されたスペースで行うことができる。

コロナ後アウトドアダイニングプログラムにより、許可があれば歩道にテーブルを置くことが可能であり、これが街に人が出る要因にもなっている。

樹木も大阪では考えられない量が植えられており、剪定はあまりされていないが、日光を遮り、人が歩きやすくなるとともに、街の景観に大きく寄与している。

12時 メルボルンパビリオン設計会社責任者との昼食意見交換

(意見交換概要)

設計会社としては色々コスト面での問題が浮上する中、設計変更を余儀なくされている。コスト面からか日本の建設会社からの関心は薄く、イギリスの建設会社をメインに日本の大手建設会社との連携で仕事を進めることになりそう。

 

13時30分 メルボルン大学提携5G技術に関するレセプション

(レセプション概要)

市長からの大阪における5Gラボでの活動報告、研究の成果としての歯のARモデル化による医療教育現場における活用可能性のプレゼン。タブレットやスマホでの各々の実演を含めて体験。5G技術の活用の可能性について議論した。



 

 

14時30分 メルボルン大学視察

(視察概要)

メルボルン大学自体は市内中心から少し離れた緑豊かな地域にある。学舎内も憩えて意見交換が進みやすい工夫のこらした空間が多い。メルボルン自体様々な人種の方が存在し、特に自由な雰囲気がある。

 

18時 在メルボルン日本国総領事との意見交換会

(意見交換概要)

総領事ご自身は大阪出身。たまに日本に帰ったときの大阪の変化に驚いている模様。総領事向けの日本企業等からの相談としては、各種現地規制などに日本として間に入って対応してもらうことへの要望が多い。またライドシェアに関しても、メルボルンではごく普通に利用されているが、大きな問題は見受けられない。またメルボルンは美術等文化的なものが色濃く根付いている。美術館にしても夜仕事帰りにお酒をたしなみながら楽しむように市民に身近なものになっているとのこと。メルボルンでは短期労働していただく人を年齢等である程度峻別している。日本食レストランで時給は3000円いき、日本での単価の3倍はあり、ワークホリデーでの労働者が多い。あと相続税ないので、格差が広がりやすい。その他メルボルンの現地での風習・文化について意見交換した。

この会はオールジャパニーズ。やっぱり日本語は楽。

この島田総領事とは4日間通じてほんとに色んなことをお話させていただきました。奥様ともどもほんとに人柄の良い方で、交流を持ててよかったです。

 

 

21時  メルボルンファッションショー

(概要)

通常のファッションショーではなく、LGBTをはじめとした多様性に富んだファッションショーであった。また原住民への敬意のある会場デザインであった。

 

22時半  ホテル着

 

(10/24雑感)

大学とストリートの視察がメインであったが、人が外に出やすくするために何が必要なのか考えれられている。トラムをいたるところに這い巡らせていることからも、人中心の街づくりを徹底している。大阪の方が交通量は多いものの、道路は広く、メルボルンを参考に人中心の街づくりをしていくことは可能だと思われる。ただ日本の交通量からするとトラムは現実的には難しい気がするが、人中心の街づくりには地域交通を抜本的に見直すことも必要だとも感じる。

大学もおしゃれな建築であり、中の学生の意欲的な取り組みも感じられる。大阪公立大学の新キャンパスもこのようなわくわくできるようなキャンパスを考えたい。