『エリザベス1世~神の光栄なる下僕~』 Vol.70 | 清く図太くしたたかに!3日で読める!リーダーが強運で居続けるための「人間学読本」ヨーロッパ英雄史小説

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トマス・シーモア

トマス・シーモア/font>

(以下、前回からの続き)


●義父の処刑

エリザベスと海軍卿との関係にばかり焦点が当たっているが、よくよく現実を直視すれば、海軍卿に科せられた罪状は実に33個。造幣局役人と共謀しての裏金作りや、商船・海賊船からの賄賂受け取り。そしてそれらは全て、摂政卿と枢密院への反逆のため。国家の屋台骨を揺るがしかねない、より重大な罪もあった。エリザベスとの関係は、これらに比べれば重要度は低い。摂政卿と枢密院は最初から、海軍卿を「処分」する腹積もりであった。特に摂政卿は、実の弟にこれ以上好き勝手にやられたら、自分の牽制のみならず一族の名誉や安全にも関わってくる。一切の「情」を排して弟を「処分」しなければならない。2月27日に海軍卿は国王と枢密院への大逆罪で起訴され、3月4日には有罪判決が下った。スピード判決であった。

事ここに至ってはもはや、エリザベスの力を持ってしても義父である海軍卿の命を救うのは難しい。10代の少女にはどうすることも出来ない冷酷な政治の渦の中に、義父は呑み込まれてしまった。かくなる上は、アシュレイ夫妻とトマス・パリーだけでも何とか救わなければならない。エリザベスは聖グレゴリウスの言葉を引用して、摂政卿に懇願の手紙を書く。

「我々は生みの親よりも育ての親を一層大切にしなければならない。生みの親は自然の摂理に従って我々をこの世に生み落とすが、育ての親は我々がこの世でより良く生きるように育ててくれる」

このような噂が広がってしまったのには、自分の若さゆえの至らなさも原因としてある。生母にも継母にも先立たれた今となっては、アシュレイ夫妻が未熟な私の育ての親であり、どうかこの私の大切な人達に寛大な処置をお願いしたい」

(以下、次回に続く)

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