『エリザベス1世~神の光栄なる下僕~』 Vol.66 | 清く図太くしたたかに!3日で読める!リーダーが強運で居続けるための「人間学読本」ヨーロッパ英雄史小説

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エリザベス1世


エリザベス1世

(以下、前回からの続き)


ティルウィットの執拗な尋問にも、エリザベスは決してボロを出さなかった。顔には罪悪感が出てしまっていたようだが、まだ10代の少女であることを考えれば、ここまでは上出来と言える。尋問側は、エドワード・シーモア摂政卿が甘い言葉で利益をチラつかせながらエリザベスを懐柔する作戦に切り換えてきたが、それぐらいで動揺する様な器ではない。逆にエリザベスは摂政卿への返事の中で、摂政卿に対して要求を突きつける。

「パリーは、もし枢密院が私と海軍卿との結婚に同意するなら承諾されるつもりですか?と聞いてきたことがあります。私は「神のお導きに従います」と答え、逆になぜそのようなことを聞くのか?と聞いたところ、誰に命じられたわけでもなく、ただ海軍卿の様子を拝見していたらそのように推察した、と。アシュレイ夫人についても、彼女が私に海軍卿との結婚を勧めたことはありません。誰かが私の結婚を話題にする度に、こう申しておりました。「国王陛下と枢密院の同意なしに結婚することは出来ない、と」(中略)ティルウィット氏や他の人が教えてくれましたが、巷では私がロンドン塔に居て、海軍卿の子供をお腹に宿しているという噂も立っているようです。私は名誉と正直であることを何よりも大切に思っていますが、このような噂が出回りますと、私のみならず、私を姉に持つ国王陛下の名誉と正直さをも傷つけることになります。摂政卿には何がしかの策を講ずることをお願いしたく思います」

エリザベスを訊問しても、なかなか口を割らないと判断した摂政卿は、ロンドン塔に収監したアシュレイ夫妻とトマス・パリーの尋問を強化していく。その結果、トマス・パリーが口を割ってしまった。彼は財務係という立場を利用して、エリザベスの歳入を少な目に報告し、差額を自分の懐に入れるなど、何かと小狡いことをやっている。こういう手前は得てして、身の危険が迫るとまず十中八九、背信行為を見せる。戦場であれば真っ先に敵前逃亡をするであろう。どのような尋問が行われたか、詳細な記録は残っていないが、ともかくも彼は口を割ってしまった。以前アシュレイ夫人と話した際には、「話しを他に漏らすぐらいなら、馬に轢かれて死んだ方がマシ」と豪語していたのであるが…。

(以下、次回に続く)

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