以前ブログで紹介した

 

お金視点から見た漁師を継がない理由を若者の○○離れの実態

 

という紹介をさせて頂きましたが、数日前にこちら山口県漁協全体、支点別の収支報告が年に1回ほどあるので出席してきました。

 

これは何か?

 

といいますと、今山口県全体での漁業はどのような実態になっているか?という報告です

 

↑の記事では漁師個人の小さい狭い視点から見たお金を絡めた漁師という職業のお話を。

 

今回は県全体の漁業に関する数値から広い視野で見ていきたいと思います。

 

 

細かい説明もあれなので、まずこちら

まず1年間で組合員が全体の5%も減っている

そして、すべてにおいて前年度よりマイナスという数値です。

 

これは今年に限った事ではありません。

以前の資料はなくしてしまいましたが、自分が出席した3年前から毎年明るい報告会は一度もありませんでした。

 

企業などの次年度目標などは必ず本年度より良い数値を目指す物ですが

「なんとか下がり幅を減らす目標」

漁師の年齢的にもう不可能なレベルという事

 

組合員の増加はあるものの、高齢化による減少がそれ以上に著しい形となっています。

 

200人増えて500人減る

 

こちらは県全体の組合員数の増減を示しています。

 

では自分が所属している豊浦豊北地区を見ていきたいと思います。

 

 

まず正組合員数の増減

まず室津から粟野まで

 

地図でいうと

 

印で示した部分の地域(角島は除く)の漁師の平均年齢が68.6歳

皆さんとっくに定年退職して、年金をもらいながら漁師をしている事になっています。

 

※角島は単体漁協なので全く組織が違います。

 

この地域での組合員数減少は10人と比較的少なめですが、もっと詳しく見ていきましょう

 

70歳以上の正組合員だけで209名と半数以上です。

うち女性の正組合員は、旦那が漁師でその正組合員の権利を受け継いだという方が多いみたいです。

 

この中で30歳~34歳 1人

 

これ俺の事ですね。

 

 

そして、うちの港の支店

豊浦統括支店、島戸での正組合員数は47名

 

うち、大船を持って年中沖へ漁に出ているのは2、3人程度

その人達ももう65歳以上80近い人も居ます

 

その中で漁師だけの収入で生計を立てているのは自分1人だけです。

 

47分の1

 

そして続いては豊浦統括全店実績

地区からしたら、二見から粟野までの支店での実績

二見、矢玉、和久、特牛、肥中、島戸、阿川、粟野

この8店舗で豊浦統括支店、豊北地区という1まとまりだったと思います。

 

結果だけで言うと2500万のマイナス

えぐいですね。

 

前年度よりなぜこんなにも減少してしまったかというと

こちら。

 

うちの地区でブランド化されている「特牛イカ」

他のイカブランドと比べるとあまり認知度が無いと思われます。

 

特牛地区でイカが多く獲れているという訳ではなく、たまたまイカ釣りの大船が漁場の関係で特牛によく入るという訳です。

 

地元の漁師が獲ったイカは「特牛イカ」ではありません。

あくまで県外の大船イカ船が獲って特牛港に水揚げしたイカが特牛イカブランドです。

 

ややこしいですね。

 

地元の漁師が獲ったイカや、自分達が出荷している活イカは、大阪から佐賀まで様々なブランドのイカとして売られていきます。

 

 

地元漁師が獲ったイカは他県のブランドになり、他県が獲ったイカが地元ブランドになる。

謎ですね。

 

 

去年もイカが悪い、イカが悪いと言われてきましたが、今年は一気に3、6億円のマイナス

角島漁協の出荷物マイナスと合わせて全体で3,7億のマイナスです。

 

それの市場が貰う販売手数料7%は2500万

(県外船が支払う手数料の%は詳しく知りませんが、多分自分達と同じ手数料7%かと思われます)

 

県外船のイカが去年と同じ位入ってなんとかプラスマイナスゼロという経営状況です。

 

 

年々設備や技術が向上しているにも関わらず、海産物の水揚げというのはほぼすべてにおいて右肩下がりです。

 

日本屈指のケンサキイカの水揚げを誇る長崎県も平成5年をピークに右肩下がり。

今では当時の半分の水揚げしかありません。

 

 

年間5%~減っていく漁業組合員

好転の兆しがなく、赤字をいかに減らすか

利益の左右は減少傾向にある県外の大船のイカの水揚げにかかっている

 

 

こういった状態でしょうか。

 

組合員の数も、あと10年もしたら今一番多い世代70台~80台の人も脱退するでしょう。

 

遠い未来じゃないあと5年10年

その時には、もしかしたら組合員は今の半分になっているかもしれません。

 

 

漁師という職業の可能性は、今の年齢60~70代の方の親が現役漁師の頃

今から言うと約50年、60年ほど前にはもう「先が無い」と言われていた職業なんですね。

 

数値から見ても、息子、孫世代が誰一人として継いでいないのがよくわかります。

 

 

 

全体の水揚げの減少は漁師不足からなるもの。

 

 

と勘違いをしている人もいるかもしれませんが、そうじゃありません

 

 

完全に人間の獲りすぎによる海産資源の枯渇です

 

 

水揚げが減ったから、禁漁期間を延ばして海産資源を獲る

その年の水揚げは上がるかもしれないですが、その翌年は減ります。

それの繰り返しでより水揚げを減らし、水揚げが減れば漁師が減る

 

だけど、巨額の経費をかけて船を作り元を取ろうと毎年目標を上げてあげて獲り尽す

 

 

その悪循環です。

お金になる物は獲り付くし、お金にならない物は全く獲らない

その結果残される漁場はこの様に

枯れてしまい何も残りません。

自然の生態系はかなり複雑なので、すべてがすべて人間のせいという訳ではないと思います。

ただ、結果はこうなっている現実が残っているという訳です。

 

 

これから漁師を目指す人はこれを引き継ぎます。

 

これから5年10年ではありません。

30年40年と漁師をして生きていかなければなりません。

 

 

そして漁師が減ったしわ寄せはどのように来るのか?

 

 

まず一番先にしわ寄せが来るのは力の弱い個人の現業漁師です。

 

販売手数料の増加、漁協管理施設使用への手数料増加、漁具の値上がり

 

 

まず自分が来てこういった話を気にしだす様になってたった2,3年での変化で言えば

 

他市場への販売手数料が3%増加

漁協冷蔵庫、出荷時の生かし水槽の使用料が2倍

船の係船料が約30%上昇

船を陸に上げて掃除をしたり修理をしたりするジョウカ施設利用の値段が約30%上昇

 

そして、漁業組合に勤める人の減少、人員削減によるサービス(信用や購買等)の減少

 

 

昔と比べての変化ではありません。

たった数年での変化です。

 

お金というのは、一番早くとりやすい場所からとるものです。

 

↑で漁師の平均年齢を見てもらったと思いますが、漁師といってももう漁で生活している人なんて居ないんです。

年金をもらいつつ、蓄えたお金で趣味で漁をして船の経費をとんとんにできればいい。

普段は他で勤めて、週末だけ趣味で釣りや漁を行い経費を賄えたらいい。

 

 

漁協を運営していても赤字

 

 

なら、漁協を縮小して少しでも赤字を埋める為に、現業の漁師から取れるだけ取るしかありません。

現にその動きが今まさに毎年行われている状態です。

 

 

必要の無いぜいたく品が値上がりするならまだなんとかなります。

 

ですが漁をする上で必ず行わなければならないお金が上がるのですから、おのずと削る部分は私生活や家計に回ってきます。

それで生活ができないので漁師の息子は漁師を継がない。

 

というのは以前の記事で紹介しましたね。

 

 

このまま縮小を続ければ、特牛市場も無くなり、漁業権という物自体も怪しくなるかもしれません。

国も海産資源である沿岸部をただ放置する事もしないと思うので、沿岸部の漁業権を企業に貸し出し、移民や外国人を使い養殖や潜り漁など堅い仕事を任せて港に加工場を作り加工販売をするかもしれません。

 

国が資金を投入したとしても、一時的な補助に過ぎず、まず個人漁師の元へ届く事はないでしょう。

資金が投入されたとして変化する事といったら、大して使いもしない共有部分のライトが明るくなったとかその程度でしょう。

 

 

特牛市場が無くなれば、他の市場への出荷は余儀なくされます。

販売手数料は13%になり水揚げ500万程度の一人前漁師でも年65万円を払わなければなりません。

経費も上がり続け今では水揚げの3分の1程度ですが、手数料など上がり続ければ5分の2、2分の1になるかもしれません。

 

 

水揚げの5分の2が経費になれば、500万の水揚げで200万

 

販売手数料が65万

 

魚を売っても半分以上は経費と手数料で消えます。

 

所得が245万で税金が個人の年金や国保なので110万はとんだと考えても135万

 

月10万ちょっとで家族を養わなければなりません。

 

 

販売手数料が今の7%、経費が約3分の1程度だとしても

月12万ちょっとです。

 

 

月10万程度なら、一人で生きていくのがやっとではないでしょうか?

結婚や子供などは現実的に望むべきほどの経済状況ではありません。

結婚する相手が経済的に自立していて、こちらが相手の身の回りのお世話をしつつ漁をするなら話は別です。

 

 

個人漁師で500万円の水揚げをあげるのなんて、寝る間を惜しんで働くレベルです。

今現状、他県から来て山口県でゼロから独立漁師をしている自分が言うのだから間違いありません。

 

県が違えど、平均したらそこまで大差は無いと思います。

 

寝る間を惜しんで働いて、一人前の漁師になった人でやっと

 

コンビニでアルバイトしていた方がいいレベルです。

銀行も個人漁師にはお金を貸してくれません。

 

それなのに仕事内容は臭い、汚い、キツイ、危険と揃っています。

傷が絶えないような仕事でもあります。

 

 

漁師さんすごい

とか

漁師さんかっこいい

 

とか言う人は居ます。

 

海で働く姿はかっこいいかもしれませんが、社会的地位からみたら銀行からお金を借りられない職業です。

 

時化が続けば家で酒を飲んで、実態を見たらそこまで家にお金を入れている訳でもない。

そりゃ奥さんも愛想をつかして出て行くのもわかります。

 

実際に奥さんが出て行った漁師の話はよく聞きます。

 

 

漁師になる為にはまず船を買わなければなりません。

 

新船で

俺が持っている5トン未満なら2000万~

小さい伝馬船なら200万~

 

求めれば青天井にお金がかかるのが海の道具です。

 

 

新船なんてちょっと手が出ないので、500万程度、伝馬は20万程度で譲り受けたとします。

 

 

そのレベルの船なら漁労機器などの入れ替え、その他もろもろでなどで200万は軽く飛びます。

 

例で言うなら俺の船は200万で買って、すぐオーバーホール、無線ダメ、魚群探知ダメ、レーダーダメ、発電機ダメ

オーニングをつけないといけない。水銀をつける為に安定期を。100万円

釣りをするならスパンカーが欲しい30万円

あー、イカがメインになるなら、イカまきも欲しい(20万)あとシーアンカーも必要だ(15万)

 

 

買った当初は良くても次の年で軽く300万は飛びました。

 

他の船でも、買ってからこちらの山口県の海で漁をできるようにするまでに200万~400万程度換装費用がかかっています。

 

 

約720万円

正組合員になるのに60万

 

計780万円かかったとします。

事実自分の周りで新しく漁師を始める人は大体この程度のお金は使っています。

 

これは船だけのお金です。

大きな漁具はゼロの計算なので、まだまだかかりますが今はあえて船だけで計算します。

 

網はじめたーい!

って簡単に言っても、油圧巻き上げ機、網だけでも200万~飛びます。

 

 

年500万の水揚げ

独り身なら月に15万程度は余るでしょうか。

 

食費、携帯、家賃、光熱費、車

 

節約しても8万程度はかかります。

 

残り7万

 

絶対に必要になるエンジン代貯金が3万

 

 

残り4万

 

780万円の支払いを月々3万円に設定したとして利子なしで260ヶ月の支払い

利子ありだと支払い終わるまでに22、3年程度かかる計算でしょうか。

 

 

残り1万円

 

 

独身男が必死に寝る間を惜しんで500万円の水揚げを上げて、月々好きに使えるお金は1万円です。

 

既婚者の月々のお小遣いが3万円で文句を言っている場合じゃありません。

 

漁師になれば独身ですら月々1万円のお小遣いです。

 

毎日ローソンで100円の350ml缶ビール3本で終わりです。

 

漁師は酒飲みが多い!なんてイメージがあるかもしれませんが、買えるのはその他の雑酒を3本までです。

 

 

30歳から第二の人生!漁師生活がんばるぞ

 

と意気込んで必死に頑張っても、独身で月々使えるお金が1万円

 

船だけの支払いを終えるのがなんと53歳です。

40歳から始めたら63歳

 

 

もう定年退職です。

 

 

よーし!パパ網漁もはじめちゃうぞー!と意気込んで300万投資したら

 

9年支払が延び

 

死ぬまで支払ではないでしょうか。

 

 

漁師生活が始まるのではなく、老後まで船の支払い生活の始まりです。

 

 

支払っていた年金の分を返済にあてて、65歳からの年金を支払いにあてれればまた変わってくると思いますが。

そもそもその頃には年金は70歳まで支払って75歳から支給という形になっているかもしれません。

 

 

自分は20台に2、3年で1000万を貯めて漁師の世界に飛び込みましたが

 

「すごいですね!」

とか

「よく20台で1000万も貯めましたね」

 

とか言われますが、自分からしてみたら漁師になってから20年以上もかけて1000万を返す事を選ぶ方が何倍もすごいと思います。

 

 

やる前から漁師としての自分に自信を持っていて、今までにそれだけの実績を積み重ねてきたのかもしれませんが。

 

例年の傾向から絶対的に右肩下がりの業界である水産の世界が今から戦う土俵。

 

ド素人から開始して20年先も見据えて毎月3万円の支払いを自分に課す事ができるなんて、よっぽどの無知か自信かのどちらかを備え持っていないとできない事ですから。

 

 

自分の様に資格も職歴もなく、学歴も普通のレベルの普通科高卒

 

 

そんな人間でも、東京では生活しながらお金も貯められました。

漁師をしてからお金を貯める事よりも、そっちの方が極めて楽です。

 

寝る間を惜しんで必死に勉強して、休み無く働いたらお金になる。

お金が貯まる。

必ずお金は貰える上に休んでもお金が入る事もある。

そこまでやる人が少ないから、ぐんぐん貰えるお金が増えていく。

 

 

1日働いたのにお金を取られる日も無ければ、時化みたく働きたくても働けない日は無い。

自分の仕事で使う機器類も車もすべて会社が用意してくれる

会社がつぶれようが、また自分で探せばいくらでも仕事がある。

 

 

恵まれすぎです。

 

 

漁師になって、この辺りでトップクラスの水揚げを上げると言われるようになった今でもいえます。

 

 

金持ちになりたいなら、個人漁師なんてなるもんじゃないです。

 

よっぽど経営が上手、ビジネスが上手、漁が上手じゃない限り

東京でアルバイトした方がよっぽど金持ちになれますよ!

 

 

普段は企業に勤めて、週末漁師が一番じゃないでしょうか?

週末には会社の仲間と釣りや遊漁

釣った魚は食べる分以外を市場に出荷かお裾分け

 

かなりやり手と言われる様になったとしてもアルバイト程度です。

東京で働いていた時の方が、数段手元に残るお金が多かったです。

 

 

遊漁船のお金を現金取引にして申告せずに脱税している人は山ほど居ます

そして水揚げした海産物を直接現金取引して所得を隠して脱税している人も山ほど居ます

 

 

漁師ほど所得を隠しやすい職も無いのではないじゃないでしょうか?

脱税し放題です。

役所も、こんな僻地の個人の漁師なんかを問い詰めたりはしないみたいです。

 

所得が無ければ年金も免除、所得税、復興所得税、住民税、国民健康保険もほぼ無しになります。

稼げない人には国は本当に優しくしてくれます。

厳しくされるより優しくされたいですね。

 

 

ちょっと現金取引をして所得を隠すだけで年100万円以上浮きます。

そのお金でお酒だって飲めちゃいますし、少しはかわいい女の子が居るお店にだっていけちゃいます。

 

個人漁師は所得を隠して脱税をして、ようやく生活保護と同等か、ちょっと上程度の使えるお金の額になるのではないでしょうか。

 

脱税を認めている訳じゃないですが、やる人はそうしないとまるで自由になるお金が無いからではないかと思います。

 

納税は国民の義務とは言いますが、自分のこれからの人生、納税と経費の支払の人生と知ってしまった人が、果たしてすぐに簡単に誰でもできちゃうほど簡単な脱税をせずに居れる人がどれくらい居るでしょうか。

 

 

 

こういった実情を聞いても、まだ自分は漁師を目指したい!

 

 

という人はどの位居るんでしょう。

 

 

漁師を目指す方を応援します!

 

 

という活動は色々見たり聞いたりはしています。

 

ですがこの実情等をしっかり提示している資料はまず見ません。

こういった声を新しく目指す人に見せたくもなければ聞かせたくもないでしょう。

 

「聞かれなかったので、言う必要がない」と言えばそれまでです。

 

 

ただ、それを知らせずに良い事だけを見せて勧めるのは詐欺となんら変わりありません。

 

漁師生活は確かに楽しいし、好き勝手できるしすばらしいと思います。

ですが、この現実も必ずついてまわります。

 

今の日常から抜け出したい

自分一人で生きていきたい

誰にも束縛されずに生きたい

変化があればきっと人生は変わる

 

 

そんなのはありません。

 

漁師になれば海に居るのが日常になります

漁師にも田舎にも付き合いは必ずあります

決まり事や大きな組織の束縛は今以上に強いかもしれません

変化があった先の人生にはもっと過酷な人生がまっているかもしれません

休みは自由かもしれませんが、支払は来月もやって来ますよ。

 

 

それでも今の生活を捨てて漁師を目指しますか?

 

 

自分はそれを知った上で漁師を目指しましたし、漁師になった今でも一生漁師として生きていきたいとも思います。

 

後悔もしていませんし、明日からの漁、これからの仕事の可能性。

楽しみで仕方ありません。

 

 

こんなに好き勝手生きて、好き勝手死ねる職業なんてなかなか無いですからね。

 

 

まー自分もどうしても漁師として生活ができなくなったら働きに出るしかないですが、それまでは海で遊んで生きたいなー

 

海産物を獲って売るだけじゃこの先到底もう無理なので、他の遊漁、瀬渡し、警戒船、海水浴場などの仕事もどんどんしていかないと。

 

 

漁協が悪いとか、これまでの漁師が獲りすぎたとかそんな話ではありません。

もはや悪者探しをしている段階でも無い程、手の施しようが無い状態です。

 

漁業で生計を立ててきた人が必死に生きてきた過程でなるべくして今の水産業界の実態があるんでしょう。

 

人間が必死に海で生きると、環境がおかしくなり、生き物が激減しこうなってしまうという。

そんないい情報が得られたのではないでしょうか。

 

 

問題はこれからです。

 

現状こうなってしまった問題の不満や不安、責任問題を考えるのではなく、大切なのは現状をしっかりと理解してこれからどう動き、何に力を入れるかという事だと思います。

 

山口県全体の漁の実態を知っても、自分個人にできる事なんて明日の漁を頑張る事位ですが。

 

 

そしてブログをやっている自分は、プラスでこうしてこれから漁師を目指す人に情報を発信する位なもんです。

 

 

お金の稼ぎが価値を決める判断基準になる傾向がありますが、自分の面白いや楽しいが通貨になって価値を決める世界だったら漁師って仕事はもっと人気だったんだろうなーって思う