仕事時間

 

8時~21時

 

 

うちウニとり時間

12時~18時

 

板ウニ24枚

ウニ~コンテナ7個分

 

 

この日は潮がひいている&ウネリがなかったのでいつもは4時間程で終わるのですが、頑張って6時間ほど

 

前回のとったとりみは悪いところだったのですが、今回はかなり期待ができる場所だったのでがんばりました。

 

1コンテナ8~10枚の板ウニになればかなり上出来

 

 

妻1人にウニ割りをお任せするので、この日は少なめの3コンテナ程の割り量に

 

 

 

 

翌日が市場が休みなので、木曜日に出すストック板ウニを。

 

 

 

疲れて21時~翌日の8時まで爆睡でした。

 

 

 

 

 

 

 

コメントで、たまに

 

 

「漁師のお嫁さんとしてこれから人生を歩む事になるのですが不安です」

 

 

 

 

というような相談というか質問をこのブログを初めてから受ける事があります

 

 

 

漁師家系ではない女性としての視点からみたら、漁師という職業は

 

 

未知の仕事

体が資本

稼ぎが不安定

体力勝負

家族の手が必要

自分は漁師の手伝いなんてできる自信がない。

技術も経験もない。

 

 

 

その他多くの不安が付きまとうと思います。

 

 


全くその通りだと思います。

 

死がかなり近い場所にある仕事ですから。

怖くないと思うほうが無理という物です。

 

 

ちょっとこけたら海に落ちて死亡です。

 

 

ただ、陸の仕事の人の方が安全かといったらそうとも言い切れないと思います。

人は何も、漁師の様に溺れる様な外傷的要因だけで死ぬ訳じゃないです。

内面的に長時間かけて精神的に殺されるような仕事をしている人も多々居ると思います。

 

 

生活基盤の良さを収入面、雇用形態だけで仕事の甲乙を決め付ける観点もまたおかしい物だと思います。

 

 

結婚をしてその人と一緒に死ぬまで生き抜くと決めたのでしたら、自分のできる限りを尽くしてみるのもどうでしょう?

一生に一度、そんな経験を他人の為にしようと思う事。

 

血の繋がらない相手に本気で力になろうと思うのなんて、妻、夫しか居ないじゃないかと思います。

 

本気でやりゃ大抵の事はできると思います。

 

 

自分のブログでは、楽しい部分みたいなものしか載せていないのもあるかもしれないですが

俺も、妻も仕事に家事と二人で全力でしています。

 

ゆっくりランチの時間なんて無くて、口いっぱいに米だけつめこんで仕事なんて日も多々あります。

 

自分のやりたい事、堕落したい気持ち、すべてを押し殺して漁を一番に考えています。

手なんてズタボロですし、足は化膿して親指パンパンですし。

 

大変じゃなかった日なんて無い位大変です。

毎日どこか痛いです。

 

 

自分は、漁師として研修を終わって1年目に結婚をして、これからの水揚げがわからないまま新婚生活

これから子供ができたらどうしよう

自分ひとりだったら楽に生活できるけど、2人になって自分の水揚げでどうやって養っていこう

 

 

そんな事を思わなかった日なんて1日だってありません。

ただ、自分が不安に思っていたら相手はもっと不安になるでしょう。

 

 

だから絶対にこうしていけば大丈夫だ。

 

そう気持ちだけ気張って、不安な気持ちを吹き飛ばして漁をしている毎日でもあります。

 

好きな事だけして、楽しい事だけして楽に生きて行ける程漁師は甘くないです。

というか、不安も苦労も無い人生程つまらない人生なんて、腹の減っていない時に食う食事程に、味気ない物だと思います。

 

 

網を入れれば大漁、仕掛けを入れたら入れ食いの昔とは違い、今では物がとれない上に安い。そんなご時勢です。

磯の仕事では磯焼け、密漁で物が激減した磯を受け継いだのが今の現役漁師です。

 

不安や悩みもお互いに隠さずに話して、苦労を文字通り一緒に経験したからこそ、この1年、1度も喧嘩する事もトラブルがある事も無く自分達は過ごせているんだと思います。

 

「そいや、7月の潜りの時期はいっぱいアワビとったねー、最初全然潜れなかったのにな!」

「そだねー来年が楽しみで仕方ない」

 

とか.

 

「10月のイカで、43箱もとったね!写真とっとけばよかったね!あのときママもう疲れすぎて死ぬかとおもった」

「あったなー!まじやばかったなあのとき。もうイカ見たくなかったな」

 

 

なんて笑える話になるんだと思います。

その時は二人して疲労困憊で最悪の顔をしていました。

 

 

円満の秘訣は、一緒に苦労して一緒に頑張って一緒に喜んだ思い出だと思います。

どっちも苦労していないなんて、多分どちらかに偏りすぎなんじゃないかと思います。

 

 

もちろん一番大切なのは最低限生きていけるお金の余裕がある事ですが。

お金の余裕がないと、心の余裕もなくなりますしね。

 

 

もし漁師のお嫁さんになろうとか、これから漁師の旦那さんの手伝いをしなければならなくなった。

 

 

そんな奥さんは、この人と生きていくと決めた旦那さんと一緒に死に物狂いで頑張ってみてはどうでしょう?

旦那以上に頑張って、むしろ漁師である旦那のけつを叩く位に。

 

 

多分漁師だけじゃなく、どんな仕事をしている旦那さんだって同じ様な悩みや不安はあると思います。

 

 

結局人間一人じゃ、モチベーションの維持も、不安からの立ち直りも大変です。

絶対的に自分を応援してくれる人が傍に居るだけで、幾らでも頑張れるし二人だと不安も大して気になりません。

 

 

俺のがむしゃらに頑張る姿を見て、妻もすごく頑張ってくれています。

 

 

漁師という専門の仕事で、知識も経験もない自分でも、初年度でこの界隈でトップクラスの水揚げ結果を残す事ができたんですから、人間気持ち次第だと思います。

 

仕事の難しい、簡単、経験なんて関係ないです。

この結果は気持ちの点、絶対的に応援してくれる妻が隣に居るという点で優遇されていたんだと思います。

 

 

○○が不安です。

という話をちょこちょこ聞きますが、不安な物程自分から飛び込めです。

 

 

不安な事、いやな事、怖い事

 

 

あいつらは人生の影みたいなもんです

 

 

あいつらからは何かしてこないけど、逃げたらずっと追いかけまわしてきます

 

逃げ続けていたら影の好きな暗い場所に追い込まれて嫌な気持ちになります。

 

 

とても幸せな気持ちになっても、もしこの幸せを失ったらどうしようと。どんな時でも付きまとってきます。

おくらお金を得ようと、いくら素敵な人と一緒になろうとついてきます。

 

不安に苛まれている人は、絶対に今の状況が解決したとしても次の不安の影に追いかけられます。

 

でも、その不安の影は自分から追い掛け回したら必ず逃げていきます。

逃げていくまで追い掛け回したら不安やいやな事なんて相手から逃げていきます。

明るい気持ちで、笑顔で不安に立ち向かったらまず寄り付かなくなります。

 

 

追いかけてくる物は本能的に恐ろしく感じてしまいますが、逃げていく物は恐ろしくもなんともありません。

 

それに不安って追い掛け回すといいヒントを落としてくれるんですよね。

 

 

水揚げの不安を追い掛け回してたら、黒ウニという結果やワカメという仕事、そしてその専売取引先の話もあったりと。

自分の不安におもっている事って、実はその不安を逆転させるヒントをめちゃもってるんですよね。

 

 

 

 

妻と夫というのは、絶対的に対等な立場です。

 

妻が不安になれば夫も不安になります

逆もまたしかりです。

 

 

不安になる要素も妻だけの原因でなければ、夫だけの原因でもないです。

 

夫が漁師だからという不安を抱くのは、夫の原因ではなく自分の不安の影に振り回されている自分の弱さです。

その不安の原因がわからずに立ち向かう事さえできなければ、いくら裕福になっても一生不安なままです。

 

不安の原因なんて物は、決して自分以外にはありえないからです。

世の中の色々な事に対して、勝手に自分が不安に思っているだけですから。

 

 

自分が不安になろうと選択して、勝手に自分が不安になっている物に自分が振り回されているだけです。

 

 

そう考えると笑えてきますよね。

 

 

夫の不安も汲み取って、自分の不安とも立ち向かって。

死に物狂いで頑張ってみるのもいいと思いますよ!

 

スカっと起きれて飯が美味い毎日ですよ!

 

 

一生に一度でも、死に物狂いで何かを頑張ったというのは、自分の人生の生きた誇りになると思います。

 

 

 

匿名の相談者さんへ。