ケンサキイカ

 

食卓に並ぶケンサキイカってどんな釣り方をされているんだろうというプロセスの紹介

シーアンカー、アンカーを使ったイカ釣りのコツをご紹介します。

 

これを見れば貴方も明日からイカ釣りマスターだっ!

 

 

メッセージで、こんな紹介がよかったといただく事があったので。

 

はじめに。

※この記事は山陰山口の6月7月8月9月10月11月12月の話です。

地域、時期の違いでかなりの差が生じるのでご理解下さい。

 

まず6月

以前イカ釣りでご紹介しましたが

【かかりイカ】

という漁です。

水深30~50m程の場所に鉄の塊の錨を落として船を固定して漁をします。

潮の影響をもろに受けるので、使う鉛は150~200

そしてスッテは1ヒロ(150cm)に1個。計5~6個で船の前2個、後ろ2個の4道具がいいと思います。

 

この頃はイカはそこまでつかないので、イカを釣って鯛を狙うというのが主な水揚げになります。

6月後半の水揚げでご紹介していますが、イカを釣りながら大きな鯛が10枚前後釣れる日もあります。

4道具の1個を鯛釣りに使うか、長い竹を使い鯛を狙うかは自分次第。

 

鯛道具は底にべた付けで狙います。

道具を上にするとサワラやフグにバシバシ切られます。

 

 

7月

【流しのイカ】

流しというのは、シーアンカーを使って流すという意味です。

シーアンカーは、以前のイカ釣り記事でご紹介しているので良ければ見て下さい。

この時期はイカが活発に動くのでそこそこ釣れます。

シーアンカーの水深は6ヒロ程、道具を入れてみて、潮にシーアンカーがかからなければ、少し下げてみるといいと思います。

イカの釣れる水深は15m~25m程

かなり上まで上がってきます。

 

道具は1、5ヒロ毎にスッテを1個、7個~8個つけます。

魚群探知機に小魚の反応が出るので、その水深以下を狙います。

反応の水深が深すぎるとイカがつきにくくなるので、集魚灯の光を落として海の中の反応を持ち上げます。

エンジンの回転数で光の量が変わり、その回転数で魚の棚が上にも下にも動くので

【小魚の棚を動かしてイカを刺激して食わせる】

 

という方法もあります。

反応があるのに全く付かない!という時は試してみるといいと思います。

 

 

8月

なんかイカがそこまでつかない月です。

例年そうですね。

群れが固まるのか、移動するのか謎ですが。

 

9月

これからイカの時期って感じです。

ただ台風や大風の影響でかなり潮の流れがおかしくなります。

 

気温は寒いのに海水は27度

そして台風の連発があったりすると潮が訳わからなくなったりします。

 

こんなかんじ

 

ちょっと汚い図ですけど、

上の暖かい海水と下の冷たい海水の流れが違ったりする事が多々あります。

風向きでもかなり違ってきたりします。

満ち北東へ潮がいく時に南西の風になるとうえは南西へ、下は南西向きになんて事もあります。

 

水深20mまでは早い潮なのに、それより下はのんびり動いている。そんな事は多々あります。

 

シーアンカーを上の方に設置すると一気に流れてしまい、道具が入っている20m以下はおきざりにされるので道具がものすごい斜めになったりします。

 

そうなるともうイカはあまりつかないので、シーアンカーの水深設定をしなければならなくなります。

 

 

イカでも魚でも、基本【道具を真下に落とす】

 

これをかなり重要視するので(縦漕ぎやジギングは除く)

シーアンカーを潮に引っ掛ける技術はイカ釣りではかなり必須と言えます。

 

こればっかりは、高い機器がないとわからないので潮流計だったかな。

入れてみないとわからないです。

大体の基準はありますけどね。

 

今は道具と近い水深で入れています。

それで、周りの活イカメンバーの中でも結果を残せていない訳ではない程の釣果です。

 

イカは、群れがそこに居れば何をしててもスッテを落とせば釣れます。

 

ただ、より多く、それ以上を求めると、仕掛け、シーアンカーのかかり。これを重視した方がいいと思います。

 

シーアンカーのかかりがしっかりできたら、仕掛けを4本から6本に増やして水揚げUPを狙えます。

それ以上増やしても、自分は一人では手に余ってしまったので一人では6本が限界かなと思います。

 

手返しの早い人はもっといけるかもですが。

 

 

10月11月

 

この辺からイカがちょっと底に沈みだします。

明かりをつけても15mとかでは釣れなくなります。

11月後半では70mとかになってました。

 

水温が関係しているんでしょうね。水温が下がるとハロゲンじゃあがってきにくくなります。

そこで水銀灯を使ったりします。

 

もう見ると目が眩む程の光です。

 

この時期はなかなかイカの水深がわからないので、

2ヒロ間隔の道具、スッテを8~9個つけます。

50mでついたり75mじゃないとつかなかったり。

 

水揚げで見たら

7月、9月10月

が、夜イカでの釣果が良いです。

 

11は水銀灯がないとキツイです

12月はもう絶望的なので、他の漁してたほうがマシってレベルです。

この時期は魚が美味いので、魚狙います

 

美味い刺身食いたいですしね!

金より食い気で漁してます。

 

 

 

道具紹介

 

これがスッテと、仕掛けいれる道具

 

前の船の持ち主がくれたものです。丁寧に作ってますねー

 

雑な自分の性格じゃ絶対にしません。

 

スッテ直す道具

 

イカはスッテにものすごく噛み付くので、ぼろぼろになります。

それに綿をまいて、布をまいて、ハンダでつけてから縫い合わせます。

 

結構面倒なので数が貯まったら一気にやっちゃいます。

 

 

 

仕掛け即席作成道具

 

 

イカの仕掛けはそこまで強靭なものでなくてもいいので、ラインは8号~12号、3又サルカンで作っています。

枝とスッテをつけたらすぐできるように。

 

 

これも前の船の持ち主から譲り受けたもの。

 

すげー便利で2年全然仕掛け作らなくてもこれで賄えた。

スッテの間隔はかなり変えたりしていますが。

 

前の持ち主さんありがとう

 

仕掛け補修道具

 

これは自分で作りました

 

夜イカの天敵

それは

 

サワラ、キツネ(ハガツオ)、フグ、シイラ、

ここ界隈ではハガツオの事をキツネって言います。

 

 

こいつらは仕掛けを切ってく魚です。

 

もう何本きられたかわからないです。

 

 

 

きられた仕掛けをすぐに補修して、使えるようにする。

 

いちいち一から直してられないので、こんな感じですぐ直せるようにしておきます。

 

釣れる時は全部捨てて新しい道具をバンバン出しますけどね。

 

 

そんな感じです

 

 

 

ビギナーイカ釣りさんへのアドバイスまとめ

 

1、シーアンカーでイカを釣れ!

2、光量でイカの棚、小魚の棚を操り、外道の魚の追い払え!

3、手返しの早さを極めろ!電動リール、イカ巻き機械の巻上げ時間をすべて頭に入れて効率よく

4、道具の準備は万全に

5、立ち止まらずにすべての仕掛けにアクション!

6、夜満ち潮を狙え!引きじゃつかない事が多い。

7、釣れない時は移動!それでも駄目なら諦めて寝る。

 

 

あとは、光だしてれば群れが居たら勝手にイカが釣れます。

 

 

以上!イカ釣り紹介でした。