幸福の囚人 | 高見こころオフィシャルブログ「こころをこめて」powered by アメブロ

幸福の囚人

こんにちは。




昨夜『幸福の囚人』を観てきました!




映画『かば』で共演した山中アラタさんが、今回主演されています。



重く苦しい作品で心と頭の中が掻き乱される作品だったので帰ってもなかなか眠れず、




ハッピーな作品観て一度リセット。




これまで数々のバイオレンス作品を観てきましたが





荒々しく激しいバイオレンス×エロスな作品は観ていて毎回しんどくなってしまうんですが…





一人一人の登場人物の心情や色、音、全て細かい所まで丁寧に描かれていたため嫌な感じが全然ありませんでした。




どんどん壊れていき、本能が剥き出され解き放たれた結果多くの物を自ら壊し失ってしまった主人公でしたが、気持ちにちゃんと寄り添いながら観れました。





アフタートークで天野監督が作品の取り組みや想いを話されていたのを聞いて納得。




作品への誠実さと情熱と愛情がちゃんとカタチとなってスクリーンに映し出されていました。




お芝居でも、嘘は必ず映し出されてしまうといいますが




それはスタッフさん側も同じで、どちらの"本気"が欠落してもいけなくて。





全員が一丸となれば、良くない状況もプラスに働き出す。





愛情溢れる力強い作品に、役者としてはとても羨ましい限りでした。









天野監督×鈴木プロデューサー×山中アラタさん×児玉拓郎さん








難しい事はわからないですが




人が壊れてしまうのには必ず理由があって。




小さい頃受けた暴力や愛情不足がトラウマとなって心を壊していく。




皆それぞれ大なり小なり心に闇を抱えていて




その闇に気付かないでいたり、蓋をしたり向き合ったりしながら生きていている中、





日々抱えるフラストレーションやストレスで爆発するパターンと、鬱状態の二面性を私たちは持っていて





いつどっちに転んでもおかしくないような世の中で生きているのだということ。




鬱状態の妻を献身的に支えた結果、共倒れしてしまった姿は、




今の高齢化社会がもたらす数々の問題を抱える日本を物語っているようにも感じたのは私だけでしょうか。





幸福とは、不幸とは…





確実に言えることは、人が決めることではなく自分が決めること。




東京ではシネマート新宿で公開中、大阪ではシネマート心斎橋で13日~となっています!