少年H
昨日観てきた作品は
水谷豊さん伊藤蘭さんご夫婦で共演されてる『少年H』を観てきました
昭和初期の神戸が舞台になってます。
原作は、作家の妹尾河童さん自伝的小説のベストセラー。
太平洋戦争の時代に翻弄されながら生きた家族の激動の20年を描いた物語。
少年Hの目線でこの時代を描いていたのが、今までの戦争映画にない感じで、
子供だからこそとても純粋でもあり、正義感もあり、わからないことはわからない。
大人の中で自然に出来た゛暗黙のルール゛は子供には通じない。
そこら辺を大人とのやり取りとで、とてもコミカルに表現されていたのが面白かったです。
少年Hの『この戦争…なんやったんや!!』と叫ぶシーンがあるんですが…
まさにその通りですよね。
自分のしたいことを奪われ、住む場所や命まで奪われてしまい、正しい者は排除てしまうようなあの時代。
未来を信じて、国を信じてきたのに
戦争が終わって負けてしまい、失ったものが多い中、何を目標に、何を信じていいのか…
そんな中でも、あの時代を生きた方たちはずっとクヨクヨ落ち込むのではなく、新たな希望を自ら見いだし始めていました。
今の神戸を、日本を築いてきた方々ですからね。
本当に尊敬します!
今私達がとても恵まれた環境で、何でも手に入る世の中で生きて行けることを、当たり前とは思わず、感謝して行かなければいけませんね。
とても良い映画を観ました