ロコ9プラスシネマ | 高見こころオフィシャルブログ「こころをこめて」powered by アメブロ

ロコ9プラスシネマ

こころオフィシャルブログ「こころをこめて」powered by アメブロ-DVC00137.jpg






若松孝二監督の映画『キャタピラー』を観ました。






ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した寺島しのぶさん主演の作品で話題でしたよね。





戦場へと出征していった夫が、戦地から戻ってきたら、顔面は焼けただれ、耳も聞こえず、四股を失った夫の姿だった。





夫は、多くの勲章を胸に、『軍神』と崇められる。





軍神の妻として、自らを奮い立たせ夫に尽くすが…





戦争映画という感覚で観てしまうと、全然違うのであれ?っと思ってしまうと思います。






この映画は、人間のどうしようもない性を描いた作品だと感じました。






戦場でどのように戦い、手足を失ったのかは描かれておらず、出征前の二人の関係も少ししか映していないので、その辺をもう少し観たかったのですが、






二人のどうしようもない悲しさや虚しさ、苦しさが十分伝わってきました。






戦争がもたらしたものは精神までも蝕んでしまう悲惨なものだけだったんですね。






戦争とは何なのか。





お国のためと全てを捧げることが本当に正しかったのか。





勲章も、戦争が終わってしまえばただの鉄。





少しずつ皆の記憶から勲章がただの鉄屑になってしまうように忘れ去られていってしまうんです。






今日本は平和ではありますが、世界のどこかでは毎日戦争が起きている。






戦時中に生きた人達の事は忘れてはならないということもそうですが、





平和な今の時代にも、介護問題やDV、様々な問題がたくさんあるということに対して、私たちは考えなければいけないということも伝えているように感じました。





とても衝撃的て、気持ちがズシンと重い作品ではありますが、
とても良い作品だと思います。







こころオフィシャルブログ「こころをこめて」powered by アメブロ-DVC00138.jpg