最終回

『だってボク生まれて初めて一番になれたんだ。
キツネ君より誰よりも速かったんだ。速く走れるってあんなに気持ちがいいんだね…最高な気分だよ!』
そうです。のもっちにとって、みんなと一緒に歩いたり、走ったり、行動出来ないことが一番つらかったのです。

するとコグマが
『ボク…じぶんのことばっかで…ごめん、ごめんょ~!』
と、涙ぐんでいます。
『オレも…自慢ばたかして悪かったよ…ごめんな…』

「いいんだよ。僕たちナマケモノはそういう体に生まれたんだから」
のもっちは一番の笑顔でそういいました。
『これからは仲良くしようよな!』
「うん!」
『みんなえらいわねー』
キリン先生が大きく涙ぐんだ声でいいました。
そこにはのもっちたちを
大きく、温かい拍手がいつまでも続いていました。