アルゼンチンババア
今日は映画
『アルゼンチンババア』
を観ました☆
よしもとばななさんの小説が映画化された作品で
妻を亡くした父(役所広司さん)は、そのことを受けとめられず
子、みつこ(堀北真希さん)を置いて失踪してしまう。
その父を健気に待つのですが、
半年ほど経ってから、父の居所がわかり、
『アルゼンチンババア(鈴木京香さん)』
と町の人から呼ばれている、風変わりな謎の怪しい女性の屋敷にいるという…
父を連れ戻そうと屋敷に向かい、
そこで少しずつ
アルゼンチンババアと関わりいろいろと起こるのですが…
今回は
なんだかとても不思議な映画でした。
アルゼンチンババアという、すごくインパクトがあるタイトルなだけに
内容もタイトル通り
激しいのかと思っていたのですが、
コミカルで、全体的に春の陽射しのようにやわらかくて優しい感じで、
アルゼンチンババアも
自由気ままに趣味のタンゴや養蜂など、
毎日を楽しみながら生きている人で、
外見の風貌のようにクセのある方かと思ったら
全然違って…
アルゼンチンババアの過去とかはほとんど明かされてなくて
もう少しその辺も詳しく知りたいとは思いましたが
鈴木京香さんがとても役にハマっていて美しかったです!
堀北真希さんは
高原を自転車でかけるシーンや
パンを作っている姿とか
すごく普通のシーンなのになんでこんなに頭に残るのでしょうか…
堀北真希さんはすごく人を引き付ける何かを持っているんだろうなぁと感じました。
役所広司さんの父親は
とても破天荒な人で、石彫り職人という難しそうな役なのに
俳優ということを忘れてしまうほどでした。
母親のお墓を完成させて、みつこを三人の思い出の場所まで迎えに行き、
みつこと会話する所の
泣きじゃくるみつこの手を握って『もういいんだよ』といって
みつこの手を握るのですが
その手の握り方にぐっときてしまいました。
人は皆、どうしても受け入れたくないことがあって
逃げ出してしまいたくなるものですが
無理をせず、時には身を任せて
問題事と距離を置いてみるのもいいんじゃないかと思いました。
どんなに辛いことでも、その先にはそれ以上の愛に出会うのだと。
とても爽やかな気分です!