北辰斜めにさすところ

今回は
三国廉太郎が主演の映画
『北辰斜めにさすところ』
を観ました!
大正時代、
鹿児島第七高等学校と熊本の第五高等学校の対抗野球戦が行われていて、
この対戦は
郷土の誇りを背負った
伝統と因縁の戦いで
接戦の結果、七高が勝利して
五年連続勝利するのですが、
そんな野球や学校生活での青春時代に築いてきた、
友との絆であったり、寮生同士のストーム、消灯後も一本のろうそくを囲んでの勉強会や甘酸っぱい初恋…
全て
戦争によって仲間とはバラバラになり、引き裂かれました。
南方戦線に行くのですが、そこで重症した先輩と出会い、助けようとするけど
もうそこまで敵が来ていて、動けない者は残るしかなかった…
でも、先輩を置いていくなんて出来ないと言うと先輩は
『お前は生き延びろ…』
と言って、
みんなで歌った゛北辰斜めにさすところ゛を歌いながら息を引き取ってしまう…
なんとか帰ることは出来たけど、
弟は特攻隊で行ってしまって…
そういったことも原因で
平成になって、
七高野球部創部百周年を記念して、
五高との記念試合を同窓生がやろうと誘うが、
断固としてそれを拒否していた。
でも、その試合を何よりも楽しみにしていた友人が他界したことをきっかけに
出席を決意し、
試合を見守るのですが…
その試合で、亡き友人の魂が戻ってきたのか、
生き延びることができた、その時のメンバーには
戻ることが出来なかったメンバーの姿が見えて、
因縁の対戦は幕を閉じる。
この映画は
今では忘れ去られていることを忘れないで欲しいという思いや
戦争で友人や若い命を奪われた悲しみや怒り、
今ではない
自由や純真な理念、誇り高き精神…
そういった大切な事がすごく伝わる映画でした。
難しい映画ではありましたが、とてもいい映画だったと思います!!