6 治療法と合併症
(5)転移を有する膀胱がんに対する治療
前述のような全身化学療法が主体となるが、予後は不良である。
根治目的の膀胱全摘除の適応はないが、局所症状(膀胱刺激症状、血尿、水腎症など)が強い場合には、palliativeに膀胱全摘除や尿路変更のみを行うこともある。
骨転移や骨盤内への神経浸潤などによる疼痛に対して放射線療法を行う場合もある。
(引用以上)
とうとうこのシリーズも最後となりました。
この続きが最初に書いた7番の経過と予後になります。
テーマ別にみてください。
また、この本はかなり前に出されていますが、この時点と現在であまり違いがありません。抗がん剤のG-C療法ができたぐらいでしょうか。ということは膀胱がん治療はあまり進歩していないということですね。研究者のみなさん、新しい有効な利用法を開発して、「予後は不良である」という言葉を少なくしてください。いくらでも実験台になります。