(マンサクの花)
3月10日
(神頼み)
人間は勝手なもので、自分の力が及ばなくなったら、日頃の信心のほどは横において、神様、仏様にお願いをする傾向があります。
今日の私もその一人でした。
願いごとは、「明後日、1年半ぶりにゴルフをします。末期の前立腺がんであることは十分に承知しているのですが、何卒、怪我などのないようにお守りください」ということです。
さきほど、賽銭を持って、村の神社にお参りしてきました。
(主治医の想定回答)
もしも、奈良医大の主治医に事前相談したら、次のように答えると思います。
「ゴルフ場は、昇り、降りの斜面がありますね。あなたの両足の裏は痺れていて、踏ん張りが利きません。倒れやすいです。それに加えて、あなたの前立腺がんは末期で、背骨に転移しています。もしも、倒れて骨折したとすると、治療しても骨は元に戻らないかもしれません。痛みだけがずっと残りますよ。以上のことを慎重に考えて、ご判断ください」
要するに、「ゴルフはするな」と助言されるだろうと思います。
私が医者の立場であれば、同じことを患者に言うだろうと思います。
(私の自問自答)
Q: それでも、お前は、ゴルフをやりたいのか?
A: アホだと思いますが、やりたいのです。(閻魔様への土産話にはなるでしょう)
末期がんの闘病生活を1年余り続けてきました。そして、旅行(インド、秋田等)、読書、軽い運動、懇親会への参加、寺社・美術館等の訪問、映画などを楽しんできました。有り難い事です。
この度、20年ほど楽しんできたゴルフを、たとえ数回でも、再開したいのです。
すでに、ゴルフ練習場で打つ練習はしました。以前ほどボールは飛びませんが、体に支障はありませんでした。
問題は、ゴルフ場の斜面です。ここへボールが飛べば、そこから打つのがゴルフです。二本足歩行では危険なので、杖をゴルフバッグに入れました。
この杖で斜面を歩いてみると、3本足になるので安定感が増し、倒れることはありませんでした。
昔から、「崖っぷち」を歩くのが好きでした。この「アホさ」加減は、閻魔様の前を通り越さないと直らないようです。
(結論)
結論としては、まず明後日、細心の注意を払って、ゴルフをしようと思います。(たぶん大丈夫だという自信がどこかにあります。)
また、村の神様も私を護ってくださると信じています。