
アラフォー世代は知ってるとおもいます コニタンです。
大病から、見事復帰されたコニタン。 メンタル強いなぁ……って、思いました。 流石は、芸能界で御活躍中だけあってお話しも上手だし、場の作り方もとても上手。
笑い有り、涙有りの講演会でした。 会の最後にご紹介頂いた作文をご紹介
以下引用
父と母への誓い
もしもあと1ヶ月の命だと宣告されたら、あなたならどうしますか。
乳がんでずっと病院に入院していた長嶋千恵さんは、友達や家族の支えがあって最後の願いであった、最愛の彼、太朗さんとの結婚式を挙げることができました。
そしてその数日後、千恵さんは息をひきとりました。
「余命1ヶ月の花嫁」を読んで、私は衝撃を受けました。
自分よりも先に娘を亡くした千恵さんのご両親はとても悲しかったと思います。
身内を亡くすということがどれだけ悲しいことか。
私は逆の立場ですが、幼い頃に父と母を亡くしました。
死んだ人は灰になります。残された人達はそれを見なければなりません。
とても辛く悲しいことです。
私の父は、膵臓がんという病気で苦しみ、亡くなりました。
私がお見舞いに行った時は、父は辛さや苦しさは見せず笑顔でむかえてくれました。
私はそんな父を見て「人間って大切な人のためならどんなに辛くて苦しくても笑顔でいられるんだな。」と思いました。
まだ幼かった私ですが、「人の死」の意味は分かっていました。
父の前に母を亡くしていたからです。
母は、私の妹となる子を産む時に亡くなりました。
妹はおなかの中ですでに死んでいたそうです。
母は、私達姉妹の前で、ものすごい量の血を吐いていました。
私は母の手をにぎってあげました。
だけど、母はずっと苦しんでいました。そして亡くなりました。
そんな母と父を見ていたからこそ「人が死ぬ」という意味が分かるのです。
そんな母や父のことを見て、私は医療関係の仕事に就きたいと強く思うようになりました。
今はまだ具体的にどの仕事に就けるか分かりませんが、医療の現場で、病気と闘っている人の手助けをしたいと思います。
私が思う医療の仕事は、悲しむ人を少なくして笑顔を増やす仕事だと思います。
そんな仕事だからこそ、たくさんの命を救ったり病気で苦しむ人を少なくできるのだと思います。
病院はもちろんケガや病気を治すところです。
少しでも早く患者さんのケガや病気を治してあげるべきところです。
でもケガや病気をした人は、同時に心にも傷を負っているのです。
これはその患者さんだけではなく、その周りの人も負っている傷です。
私は両方の傷のケアをできるようになりたいと思います。
私は自分が大きな病気にかかったわけではありません。
でも父と母が目の前で苦しんでいるのをずっと、見ていました。
心の傷は深い深い傷を負いました。
苦しくて一生抜け出せないのかと思いました。
私が身をもって体験したことを現場で活かしたいのです。
親を亡くした子がいれば、話し相手になって、はげましてあげたい、未来にむけて背中を押してあげたい、そう思います。
私にも必要だったように、きっとその子たちにも必要だと思うから。
悲しくて辛かったけれど、経験したことを無駄にせず、人々のために役立てたいです。
みんなを笑顔にしてあげるのが私のつとめだと思います。
最近、自殺行為をする人が多くなりました。
私は自分で命を絶つ人の気持が分かりません。
辛いのは分かりますが、生きたいのに生きられない人の気持を考えれば、そんな命を粗末にするような行為はできないと思います。
どんなに辛いことがあっても生きていれば必ず必要としてくれる人に出会えるかもしれません。
でも命を絶てば絶対に出会えないのです。私は、そうやって自らの命を絶とうとしている人の命も救いたいです。
難しいとは思うけれど、それも悲しむ人を少なくするためです。
私は本当にこの世界中に笑顔があふれることを願います。
天国にいる父と母に誓って。
(少年メッセージ2009和歌山県大会 金賞受賞作品)
命は大事にしようぜ