プジョーにこんな話があったとは・・・

三菱自、再建戦略、急カーブ　プジョーとの資本提携見送り

三菱自動車は３日、仏プジョー・シトロエングループ（ＰＳＡ）との資本提携を見送ると発表した。両社は今後も業務提携を続けていく。しかし、一昨年秋以降の世界同時不況で経営環境の厳しさが増すなか、ＰＳＡの出資を受けて外資主導による経営再建を目論んだ三菱自の中長期的な経営戦略は、大きな見直しを余儀なくされる。

　　三菱自の益子修社長と、ＰＳＡのフィリップ・バラン会長が２日、ジュネーブで会談し、資本提携について「現在の事業環境下では現実的ではない」と判断した。三菱自は資本提携見送りによる「業績への影響はない」としている。

　ＰＳＡは、三菱自の実施する数千億円規模の第三者割当増資を引き受けることなどを検討。ＰＳＡは三菱自が持つ環境車技術や新興国の事業基盤を活用する一方、三菱自は出資を受け、外資主導による経営再建を狙っていた。しかし、引受額など条件面で折り合いがつかなかったとみられる。

　ただ、提携関係は維持する。両社は０９年３月、三菱自の電気自動車（ＥＶ）「アイ・ミーブ」をベースに両社の欧州向けＥＶを開発し、三菱自が生産を担当することに基本合意。今年秋からロシアにある合弁工場で、ＳＵＶ（スポーツ用多目的車）の生産を始める予定だ。