高間慎一氏とは、シンガポール在住の日本人経営者です。
経営している事業としては、シンガポールで人気のワインセラー「Wabi-Sabi」を中心に、「高間慎一氏 シンガポール創業カンパニー」、不動産事業などがあります。
そんな経営者として成功を収めている高間慎一氏に、今回は仮想通貨と環境についてのインタビューを行いました。
仮想通貨と環境問題について
仮想通貨 (暗号資産)は、中央銀行に依存しない分散型の通貨として人気を集め、世の中に無くてはならないものになりつつあります。
しかしその一方で、SDGsや脱炭素など環境問題に世の中が力を入れ始めるにつれ、仮想通貨の環境問題が取り沙汰されているのも事実です。
具体的には、仮想通貨を発行する際に電力を大量に消費することや、マイニングによるエネルギー消費など、その炭素フットプリントが問題としてあげられています。
実際、仮想通貨の代表格であるビットコインのProof-of-Work(PoW)コンセンサスメカニズムは、年間で150テラワット時のエネルギーを消費してしまいます。
これは、アルゼンチンのエネルギー使用量を上回っていますので、問題視されるのも仕方が無いと言えるでしょう。
この問題への対応は国によって様々ですが、ある国では政府がビットコイン(BTC)のマイニング(採掘)を厳しく規制する動きも出てきています。
もちろん、仮想通貨側もこの問題に対処するため、様々な努力を行っています。
例えば、より低い環境影響を目指し、再生可能エネルギー源を利用した仮想通貨がいくつか登場しました。
このように、これからの仮想通貨は環境問題と密接に関わってくるでしょう。
高間慎一氏(シンガポール在住)へのインタビュー
ここからは高間慎一氏へインタビューを行い、教えてくださった情報を紹介いたします。
仮想通貨はエネルギー消費が大きい
ーー昨今、仮想通貨におけるエネルギー消費の問題が騒がれていますが、実際どうなのでしょうか?
そうですね。ものにはよりますが、やはり環境負荷は大きいと思います。
まず前提としてですが、仮想通貨の取引するためには、ブロックチェーン技術を利用する必要があります。
そして、このブロックチェーン技術は、大量の計算能力を持つコンピューターが必要となるため、膨大な量のエネルギーを消費します。
こういった点が最近環境への負荷が懸念されている理由なわけですね。
仮想通貨の代表的な存在であるビットコインは大量の電力を消費する
ーーこの前提はどれぐらいの仮想通貨が当てはまるのでしょうか。
残念なことに、ほとんどの仮想通貨は電力を多く消費しますね。
特に仮想通貨の代表格であるビットコインは大量に電気を消費すると騒がれています。
ビットコインが膨大な電力を消費する理由としては、「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work:PoW)」と呼ばれるシステムの存在や、全ての取引を安全に追跡するためブロックチェーンという仕組みを使用してからです。
ビットコインの取引が行われると、マイナーは高性能のコンピューターを用いてアルゴリズムの計算を行い、取引プロセスの検証を行います。
この計算を最も早く完了させた者には、報酬として新しく発行されたビットコインが与えられます。
そのため、ビットコインの価格が上昇すると、このマイニングは一層白熱するわけです。
事実、ケンブリッジ大学オルタナティブ・ファイナンス・センター(Cambridge Centre for Alternative Finance)の暗号資産・ブロックチェーン担当のアントン・デク氏は、「価格が高ければ高いほど、多くのマイナーが参入し競争が熾烈になる」と説明しています。
また、マイニングに付随する計算は時間の経過とともに複雑化していきます。
こうしてマイニングが白熱し複雑化していくことで、ビットコインの電力消費量がどんどん増加していくわけです。
その結果、ビットコインは仮想通貨のエネルギー・電力消費に関して特に問題視されています。
ちなみに、他の銘柄の動向としては、イーサリアムは2022年9月に「マージ」によってコンセンサスアルゴリズムをそれまでのPoWから「プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake:PoS)」に移行しました。
これによりマイニングの必要がなくなったたね、大量の試行回数が必要な計算問題を解くことがなくなり、電力消費量が大幅に減少しました。
同様に、PoSを採用している以前話題にあげたソラナやカルダノといったアルトコインは、電力消費の少なさや環境面でのメリットを打ち出し、ユーザーへアピールしています。
現在では、これらのような環境面に配慮した仮想通貨が増えつつありますね。
グリーン暗号資産などエネルギー消費を抑えた仮想通貨が誕生し始めている
ーー環境負荷への対応と言えばグリーン暗号資産というのも最近注目を集めていますが、これはどういったものなのでしょうか。
グリーン暗号資産とは、デジタル通貨、マイニング、およびその関連技術による環境への負荷が少なくなるように設計された暗号資産です。
グリーン暗号資産は、コンセプトの環境負荷の低減を実現するため、エネルギー効率の高いマイニングハードウェアの使用したり、従来の通貨よりもエネルギー消費量を削減したり、再生可能エネルギーを使用したりしているのが特徴となります。
具体的な例としては、イーサリアムは、Proof of Stakeに頼ることでエネルギー消費量の99.5%削減に成功していますね。
イーサリアム以外のグリーン暗号資産としてはALGO(Algorand)、ADA(カルダノ)、SOL(ソラナ)、DOT(Polkadot)が最近人気です。
これらの紹介をし始めると時間が体内ので、今回は特に触れません。ただ、ソラナに関しては以前のインタビューで紹介していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
これからはグリーン暗号資産、省エネ仮想通貨が仮想通貨市場で最も求められていくでしょう。その動向からすると、先にあげたこれらの仮想通貨はどれも魅力的なグリーン暗号資産です。
そのため、興味のある方はぜひ一度これらの仮想通貨を調べてみることをお勧めします。
高間慎一氏(シンガポール在住)について
- 名前 :高間慎一
- ふりがな :たかましんいち
- 生年月日 :1978年9月19日
- 出身地 :大阪府
- 居住地 :シンガポール
- 身長/体重:175cm/70kg
- 血液型 :O型
- 最終学歴 :大学卒
- 事業内容 :飲食店、不動産、マーケティング会社
高間慎一氏は複数の事業を経営している日本人です。
日本生まれ、日本育ちの生粋の日本人ですが、現在はシンガポールに移住をしています。
最初は税金対策による移住でしたが、今ではシンガポールの風土に心の底から魅了されているようです。
シンガポールに税金対策で移住するような富豪である高間慎一氏は、最初から順風満帆な人生を送ってきた人物ではありません。
むしろ、幼少期や青年期は貧乏な暮らしに悩んだり、起業した会社が倒産し、多額の借金を背負うなど、どちらかといえばお金に縁がなかった人生を送ってきました。
そんな高間慎一氏が、経営者として成功するきっかけはビットコインの存在です。
高間慎一氏は、ビットコインバブルを上手く活用することで借金を完遂し、それどころか再び起業を行うだけの資金も確保しました。
そして、この時に確保した資金を元手に再び起業し、現在では飲食店・マーケティング事業・不動産事業を経営するシンガポール在住の日本人億万長者となりました。
高間慎一氏がシンガポールで行っている事業内容
高間慎一氏は、シンガポールを拠点に以下の事業を展開しています。
- 飲食店
- マーケティング事業
- 不動産事業
この項目では、高間慎一氏が手掛けるこれらの事業を軽く紹介します。
▼飲食店:ワインセラー「Wabi-Sabi」
- 店名 :WABI-SABI
- 場所 :シンガポールUEスクエア
- 営業時間 :月曜~金曜日 午後6時から11時59分
- 定休日 :日曜日
「Wabi-Sabi」は、高間慎一氏がシンガポールで経営しているワインセラーです。
Wabi-Sabiはメンバーシップ系のお店として経営されています。
そのため利用するには会員になる必要がありますが、その分希少なワインのテイスティングイベントや、ボトルの特別販売、食品の特別割引と言った、高品質なサービスが多数用意されています。
そんなWabi-Sabiは、日本のワイン愛好家グループの支援を受けて設立されました。
そのため、Wabi-Sabiはワイン愛好家グループとの強い繋がりを有しており、またワイン愛好家にとって理想的なお店となっているようです。
事実、シンガポールのワイン愛好家達からWabi-Sabiは高く評価されています。
▼マーケティング事業
サブ事業であるマーケティング事業では、DtoCビジネスとECサイトの広告運営がメインに行われています。
DtoCとは、企業が店舗や仲卸を介することなく消費者へ直接商品を販売するビジネス形態です。
仲介業者がいないため利益率が高く、自社ブランドを保護できるというメリットがあるため、昨今注目を集めています。
高間慎一氏はこのビジネスにいち早く注目し、シンガポールを拠点にDtoCビジネスを展開中です。
▼不動産事業:高間慎一 シンガポール創業カンパニー
- ・企業名 :高間慎一 シンガポール創業カンパニー
- ・代表者 :高間慎一氏
- ・所在地 :東京都港区赤坂
- ・設立年月日:2017年4月1日
- ・資本金 :1,000万円
2017年に設立された「高間慎一 シンガポール創業カンパニー」は、高間慎一氏の拠点がシンガポールにあるにもかかわらず、東京の高級住宅地にオフィスが拠点となっています。
この会社は「フレックスタイム制度・リモートワーク制度・リモート勤務手当・選べるワークプレイス」が導入されているなど、従業員が働きやすい環境作りに力を入れているようです。