朝 5時に 叩きおこす 父
当たり前に 朝食は無いが
あったり 無かったりする
無造作に置かれた トーストに
いつ買ったかわからない
変色したマーガリンの 表面より かなり深い場所を探して
トーストに塗って
すでに パサパサになった
味も変わってしまったトーストを
3分の1程食べ
昨夜起こった 重症の喘息の
フラつく体に
不安を覚えつつ
さすがに そろそろ行かないと まずいと
制服を着て 中学へ出かけた
父親は チェーンスモーカーで
室内は 焼肉屋のように
いつも 霧がたちこめていた
掃除は 自分ときょうだいの部屋だけは
当時は 今思うに 潔癖の け のあった
私が 綺麗にし
それ以外 父親のスペースは ホコリと
雑誌で溢れかえり
頭のおかしい父親が
外の光を入れぬよう あえて窓側に
ダンスを置き
薄暗い室内に
黒電話は 座布団を7枚ほど重ね
借金の取り立てからの電話が来ても聞こえぬよう
に その状態で置かれてあった
毎日 怒鳴り声で 恫喝されたように
喧嘩を売られ
結局のところ 気の強い私は
父親に 精一杯の抵抗で
言い返して
2人で 喧嘩しまくった
そんな 精神状態と 重症な喘息の発作で
学校に行っても
全く 学力が追いつかなくなった
今の時代に
父親を置いたら
父親を捕まえて
キチンと軌道修正させ
なんとか 日陰でも
生き延びていたのだろうか
かかってくる電話が
苦手なのは
多分この頃の 奥深い記憶からなのかもしれない
その環境の中で
自分とは 何か
自分の存在価値は なんなのだろうかと
毎日 毎日 考えた
空気ボンベに 管をつけて
口に吸入の酸素マスクをつけ
病院のベッドに 座りながら
看護婦が 5人程
変わるがわる
バタバタとしながら
同室の中年のおばさんが
かわいそうで見てられないから と
部屋から出て行ってしまった
姉は
一番の被害者で
折檻の標的だったが
その怒りの魂は 嫉妬という固まりとなり
私に向けられた
喧嘩をする度
大人になったら
お前を殺してやる
そう言われた
姉は今
あの頃の復讐をしたのかもしれない
DVの旦那の味方に付いて
裁判で ありもしない話を 旦那の良いように
伝えられた 陳述書に 記し
そこに 姉のサインと 印鑑を押した
肉体ではなく
心を殺すのだ
その陳述書を見た時
バラバラと 砕けそうになったが
私は
砕けている訳にいかずに
たちまち 再生した
世の中に
たくさん
私を砕けさせようとする
そういった 地雷が
これでもか
これでもかと
私に落ちてくる
それでも
それでも
再生をやめない
私の人生で
どこかの誰かが
こんなに大変だったけど
楽しそうに生きてるなら
私や 僕も
生きられる
まだ まだ 生きる
そう思って欲しい
それが 私の生きる理由
絶対に
負けないんだ
そう思った時に
娘が宿った
私は 何かに 勝ったのだ
笑顔は
笑顔の連鎖になる
吉本養成所でお笑い芸人をすすめられた
父親から
ゆずりうけた
おかしくも 反面 異常に真面目に生きる
私は
今日を生きようと願う
より多くの人に
伝えるには
わたしが
その位置に
行かなければいけないと
歌手を目指し
本を出版した
今時代は変わり
こんなに発信しやすくなった
ブログがあって良かった
この声が 届いていますか?
布団は重くないですか?
鉛の体 辛くないですか
その人々の為に 前を歩く
ゆっくりと
かっこよくなんてならなくていいから
今を生きてください お願いします
寄せて
コラボ楽しんだよ
あ
忘れてたよ
おはようございます