施設の先生がもう一度父と話したいと。
「看取りについて確認する。話さないとダメだ」と言われ、父と一緒に話を聞きに行った
先生はとても丁寧に話をしてくれた
今までの母の病気、何度か入退院を繰り返して
83歳は女性の平均寿命まではまだだけど…
「本当に頑張って来られた」と。
父の気持ちも丁寧に聞き取ってくれた
父は毎日母に会いに来ている
60年近く一緒に居たんだから決断は難しいと思うと。
医者も家族の時は悩むと。
それが当たり前だと。
だけど、母はそれを望んでいない
それがはっきりわかったから…
あとは母が望むように施設で静かに看取りましょうと。
みんな苦しまないで眠るように行きますよ。
父は涙ぐみながら話を聞いていた
すぐに主治医に連絡を取り退院許可を出してもらい、慌ただしく施設に戻った。
病棟の師長さんも
「お母さん嫌がってるんだからそれが良いよ」と
言ってくれた。
母が医療を望んでいない、それを実力行使で示した。
父と私に必要な覚悟が出来た。
すごく強い人だと思う
施設に戻り、いつものお部屋とスタッフの方々…
父も「良かった」と涙ぐんでいた。
神さまからのプレゼントは
「まだ話す時間がある事」
大切に過ごそうと思う