日本人の9割が知らない遺伝の真実 VS 言ってはいけない | お父さん(松)の知っていること

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えー、昨年の話題の本『言ってはいけない(橘玲)』がバカ売れしまして、真の行動遺伝学の学者さんが本を出しました、とさ。。。

 

『日本人の9割が知らない遺伝の真実』

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いつもの情報をブックカバー&帯より
 
日本人の9割が知らない遺伝の真実
安藤寿康
Juko Ando
 
収入と遺伝に関係はあるか?
英才教育に効果はあるか?
その人らしさが発現するタイミングとは?
 
第一人者が明らかにする人生を変える「行動遺伝学」
ベストセラー『言ってはいけない』の裏側を知る! 

遺伝ほど俗説で誤解されているものはない!
現代社会の格差や不平等の根幹には、知能をはじめとした「才能」が遺伝の影響を受けていることが挙げられる。これはショッキングな事実ではあるが、だとしたら「才能は遺伝がすべて」「勉強してもムダ」「遺伝の影響は一生変わらない」などと思われがちだ。しかし、それは誤解。俗説を解きほぐしながら、個人の「生存戦略」としても遺伝を真に役立てる方法を提起する!
 
本書の構成
第1章 不条理な世界
第2章 知能や性格とは何か?
第3章 心の遺伝を調べる
第4章 遺伝の影響をどう考えるか
第5章 あるべき教育の形
第6章 遺伝を受け入れた社会
 
ベストセラー『言ってはいけない』を誤読せず、その議論を深掘りする!
 
ここまで。
 
『言ってはいけない(橘玲)』の過去記事
 
『バカが多いのには理由がある(橘玲)』の過去記事
 
さて、さてさて、自分の研究分野で、人がボロ儲けしているのを傍から見ているほどバカらしいことは無い!ということで、本物の学者さんが本を書きました。
 
橘玲さんは進化論の意味があまりわかっていない素人さん(ただの作家・ライター)なので、書いている内容は眉にツバをつけて聞かなければ(話が嘘だとは言っていないが、すべて鵜呑みにはできない)なりませんが(でも面白い)、この著者の安藤さんはれっきとした教授で、しっかりとした内容を書かれています。
遺伝・環境・教育・・・。
 
少年~青年期の「かけっこ」の能力で、その人の才能を決めてしまう「かけっこ王国」の話はとても恐ろしい寓話です。
(日本に生まれてよかった~www)
 
しかし、本書全般としては、やはりエンターテイメント性は低く、睡眠薬濃い目です。
 
それと、[はじめに]の部分は『言ってはいけない』の[まえがき]をパロっています。
(本屋で見つけましたら、読み比べてみてください。きっと橘さんの上から目線が鼻につくでしょう(笑))
 
『言ってはいけない[まえがき]の一節』
ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない
 
本書[はじめに]の一節
ひとは幸福になるようにデザインされているわけではないけれど、現実には幸福を感じて生きている人もたくさんいる。それは遺伝的才能を生かす道がこの社会にひそんでいるから。
 
うーむ。
橘さんのを言い換えると、
ひとは幸福感をより多く感じるよう努力して生きているが、幸福感を常に感じられるように進化してきたわけではない
となりますか。
 
どう考えるかは、貴方次第です。。。
 
 
本書で得た知識
現在は新たな2つのBCとADの境目だということ。
Before Christ(キリスト以前) と Anno Domini(神の御年)は、
Before Computer(コンピューター以前) と Anno Digital(デジタルの時代)
そして、Before Chromosome(染色体以前) と Anno DNA(DNAの時代)
に変わろうとしているらしいです。
 
 
ということで、『言ってはいけない』の副読本として、是非お勧めです。
本日は以上。
 
 
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