超面白い上巻を読み終えまして、すぐさま下巻も読み終えましたwww
いや~、分割!ネタ分割~~~ッ!
サピエンス全史(下)
サピエンス全史(下)
文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ
柴田裕之 訳
Sapiens
A Briefhistory of Humankind
Yuval Noah Harari
文明は人類を幸福にしたのか?
帝国、科学、資本が近代をもたらした!
現代世界の矛盾を鋭くえぐる!
山極壽一(京都大学総長)、山形浩生(評論家・翻訳家)推薦!
「進化と文明の歴史を幸福の視点から問い直す」山極壽一(京都大学総長)
「妄想力こそが人類の礎!虚構の上に築かれた人間の壮大な文明を描ききる!」山形浩生(評論家・翻訳家)
インディペンデント紙、ガーディアン紙、フィナンシャル・タイムズ紙、ウォールストリート・ジャーナル紙、ワシントン・ポスト紙、フォーブス誌、ネイチャー誌ほか、各紙大絶賛!
ここまで。
いかがでしょうか、更に興味わくでしょうかね~。
下巻はまず宗教から取り上げます。
宗教は差別や意見の相違、不寛容の根源とみなされてきましたが、宗教も人類を統一する要素の一つで、国家・貨幣・企業と並ぶ虚構の一つです。
しかし、宗教は超人間的で、人間が簡単にルールを変更できないようになっているとされています。(まぁ、コロコロ変えているように思いますが)
科学が進んでいなかった時代、人間が解らない部分(心配)を宗教が埋めてきましたが、科学は解らないことは解らないと認め、解らないことを認めることがさらなるイノベーションに繋がるのです。
もはや宗教は死んでいると言っても過言ではありません。(人間が解らない部分はなくなることはないと思われますが、宗教の「我々だけが、世界の真理を知っている」という欺瞞は、もはや通用しなくなるでしょう。おっと筆が滑りすぎましたかねw)
しかし、科学も万能とは言い切れず、現代の科学は予算のつく研究しかできない構造になっているという問題があるということです。
続いて、帝国主義の時代。
なぜヨーロッパの社会が発達して、世界を席巻したのかという問題。
19世紀から20世紀前半にかけて、科学が万能で、間違いがないものと思われていた時代。進化論の間違った解釈で、“弱肉強食”が当然と思われていた時期がありました。その恐ろしい間違いで、白人至上主義、ナチスの選民思想に繋がっていきます。。。
そして、家畜動物。。。
家畜というか、食料として飼育されている牛豚鶏。彼らは生物としての喜びを全く感じないまま、人間のための食料として屠殺されます。彼ら(彼らにも生命としての感情があると、最近の研究では明らかになっています)には、生命としての権利はあるのかないのか。
それは、我々労働者の扱いと同じ意味合いは感じられるのではありませんか?
最終的に、人間の感情はやはり、生物的な意味合いで機械的にホルモンと、感情的には個々の思想に支配されているということに繋がっていきます。
何を信じ、何に幸せを感じるか。
それは、薬剤、マインドコントロールで支配できるのではないのかと。
それと相まって、新しい技術による機械化があります。
おそろしいと感じるのか、それとも福音だと思うのか。。。
著者は、ここに新たな転換点を見出します。
あらたな人類の出発点が、今、はじまろうとしているのです。
人類は神になろうとしている、神になりえる力・技術を手にするだろうと。。。
さて、この本の最後に、「訳者あとがき」があります。
これがまた秀逸でして、これさえ読めば、この上下二巻の大著を読む必要なし!というぐらいの“出来”です。
皆様、気になった方は本屋で訳者あとがきだけでも読んでください。たったの7ページ!
多分、全編読みたくなると思いますwww。
マジで良い本。
本日は以上。
売れてる本はやっぱり面白い!
![]() サピエンス全史(下) [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]
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