『人間にとって成熟とは何か』の感想は「ふぅ。」 | お父さん(松)の知っていること

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えー、『人間にとって成熟とは何か』曽野綾子 読了。
ちょっと話題の時期からは遅れてしまっていますが、ようやく読み終えました。ふぅ。
良いことが書かれているんですが、読んでいる間中、もう眉間に縦皺寄りっぱなし。。。
こんな辛い読書は久しぶりです、精神的にギュッ!ときました。“グッ”とくるんじゃなくて、“ギュッ”とされました。笑
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ホントに読み終えて精神が解放され、安堵に満ちています。。。ふぅ。



いつものブックカバー&帯からの情報。

人間にとって成熟とは何か
曽野綾子
Sono Ayako

2013年度 新書ランキング
第一位
(紀伊國屋書店全店・文教堂全店 2013.1.1~2013.12.15調べ)
憎む相手からも人は学べる
85万部突破!

GS幻冬社新書

人はみな平等に年を取るが、しだいに人生がおもしろくなる人と、不平不満だけが募る人がいる。両者の違いはいったい何か。「憎む相手からも人は学べる」「諦めることも一つの成熟」「礼を言ってもらいたいくらいなら、何もしてやらない」「他人を理解することはできない」「人間の心は矛盾を持つ」「正しいことだけをして生きることはできない」等々、世知辛い世の中を自分らしく生き抜くコツを提言。まわりに振り回され、自分を見失いがちな人に贈る一冊。


「もっと認められたい」―――
この思いが自分も他人も不幸にする。

内面は言葉遣いに表れる/
心は開くが、けじめは失わない喋り方/
幸せの度合いは誰にも測れない/
「問題だらけなのが人生」とわきまえる/
「努力でも解決できないことがある」と知る/
いいだけの人生もない、悪いだけの人生もない/
「自分の不幸の原因は他人」と考える不幸/
すべてのことに善と悪の両面がある/
「目立ちたくないは卑怯な姿勢」/
人の一生は最後の一瞬までわからない

ここまで。

どうでしょうか?興味湧きますか。

もう昨年の話題の本ですので、既に読んでいる方も多いでしょうが、どうでしたか?
著者の曽野さんは既に80歳を越えるおばあさん。分別が付くと思っているお婆さんに、ごく当たり前の説教を受ける苦痛。。。歳を重ねた晩年のお婆さんが持つ心の闇。。。もう、恐ろしい。
書かれていることは、至極ごもっともな意見ばかりなのが、更に心を“ギュッ”としてきます。

ブックカバーの情報とかぶりますが、もうついでに目次のタイトルを挙げておきましょう。

第一話 正しいことだけをして生きることはできない
・すべてのことに善と悪の両面がある
・人間の心は矛盾を持つ
・人生には“悪”を選んで後悔するおもしろさもある
第二話 「努力でも解決できないことがある」と知る
・祈ったことのない人間は存在するか
・「安心して暮らせる社会」は幻想
・人生は想定外そのもの
第三話 「もっと尊敬されたい」この思いが、自分も他人も不幸にする
・「自分の不運の原因は他人」と考える不幸
・代わりが利かない存在
・老人なのに成熟していない人
第四話 身内を大切にし続けることができるか
・憎む相手からも人は学べる
・この世で最高におもしろく複雑なものは「人間」
・相手の悪い運命をも引き受けられるか
第五話 他愛のない会話に幸せはひそんでいる
・晩年を幸福感で満たすために必要なこと
・1メートルボックスの幸福
・最期を迎える老人の心は柔軟である
第六話 「権利を使うのは当然」とは考えない
・感謝が抜け落ちた言葉
・自分の立場を社会の中で考えられるか
・遠慮という言葉で表される美学
第七話 品がある人に共通すること
・思ったことをそのまま言わない
・まちがった日本語を平気で口にする大人たち
・心は開くが、けじめは失わない喋り方
第八話 「問題だらけなのが人生」とわきまえる
・人は年相応に変化する方が美しい
・「病気の話はやめにしよう」という提案
・他人より劣ると自覚できれば謙虚になれる
第九話 「自分さえよければいい」という思いが未熟な大人を作る
・ほんとうに力のある人は威張らない
・内面は言葉遣いに表れる
・謙虚な人に貴重な情報を教えたくなるのが人間
第十話 辛くて頑張れない時は誰にでもある
・どんな仕事にも不安や恐怖はある
・報われない努力もある
・諦めることも一つの成熟
第十一話 沈黙と会話を使い分ける
・衆人環視の中で仕事ができるか
・友情のしるしとしての行為
・お酒以上に魂を酔わせる会話
第十二話 「うまみのある大人」は敵を作らない
・職業に向き、不向きはある
・人間はみんな「ひび割れ茶碗」
・想像力の欠如がまねく混乱
第十三話 存在感をはっきりさせるために服を着る
・破れたジーパンは幼稚な証拠
・色で表現できること
・「目立ちたくない」は卑怯な姿勢
第十四話 自分を見失わずにいるためには
・広告を作る姿勢
・ひとりよがりの文章に潜む「押しつけ」
・自分を正当に認識できるか
第十五話 他人を理解することはできない
・おもしろさは困難の中にある
・礼を言ってもらいたいくらいなら、何もしてやらない
・正しく評価できる人はいない
第十六話 甘やかされて得することは何もない
・芸が達者でなくても存在できる世界
・非人道的なことがまかり通るスポーツ界の不思議
・なぜ退化したことを自覚できない老人が増えたのか
第十七話 人はどのように自分の人生を決めるのか
・「貴婦人」という名の白樺
・人生は最後の一瞬までわからない
・「ずたずたの人生」を引き受ける覚悟
第十八話 不純な人間の本質を理解する
・いいだけの人生もない、悪いだけの人生もない
・幸せの度合いは誰にも測れない
・いいばかりの人もいなければ、絵に描いたような悪人もいない

はぁ、もういっぱい書いてしまいました。。。

この本は良かったのか、悪かったのか。今の私の精神状態では、もういっぱいいっぱい。一年後ぐらいに再読してみたいと思います。その時まで、評価は保留。ふぅ。

本日は以上!でございます。