以下の読者さん。コメントを下さりありがとうございました。当該記事にて返信をしていますので、ご覧ください。
11/30記事 naoさん
12/1記事 masa7yumiさん






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上記リンクはどなた様かのレポートを拝借したものです。無断使用なので
許可をもらわねばなりません。しかしリンク! 
ただいま、国立国会図書館へ初めて訪れた時の記憶を非常に大げさに
文章化したものを更新しております。







時計の針は午前9時50分。
国会図書館関西館の開館は午前10時からだ。
入り口に入る前に一呼吸。
なぜか空気がうまい。
「僻地」と愚弄してはいるが、裏を返せば都会暮らし故のやっかみ
かもしれない。

空気がうまいなどと言っている場合ではない。とにかく、国の図書館というものを
初体験
するのだ。左右に自動ドアがあり、その奥には強固に鍛え上げられたのであろうか、
制服・制帽に身を包まれた1人のたくましい警備員の姿が1名見える。どちらのドアから
入場しても結局はその後1本の道につながるわけだが、制帽を深くかぶり、表情が
よくわからないその警備員は左側のドアに視線を向けているように感じる。

反射的だが、右側の自動ドアを選択する。私は何も悪いことはしてはいないのだが。

しかし、ここで一種の迷いが生じた。なだらかな1本の下り道以外に、もうひとつ
一直線に続く道があるではないか。

結局は警備員に尋ねた方が無難なようだ。さっきまでの左右の選択
いったいなんの意味があったのか、自問の後、彼に恐れながら質問しようと口を
開くと同時に、警備員の方から
「おはようございます。」

こいつはたまげた。無骨な警備員からの朝のご挨拶だ。ふいをつかれた私は、
久しぶりに人と言葉を交わすかのごとく、しどろもどろになりながらも、
オウム返しで
「お、おは、おはようございます。」

アドリブを聞かせろよ!アホ。
恥ずかしさ半分、情けなさ半分である。人は外見で判断してはいけない。
やっぱり親の言うことはちゃんと聞くべきだ。反省....


「初めて訪れたんですけど。」
「ではこちらの階段を下りていって下さい。係の者がおりますから。」

苦し紛れの会話をなんとか切り抜けて、警備員の指示通り、なだらかな階段を
徐々に下っていく。しかし、けっこう長い距離だ。30m以上はありそうな
直線を一歩一歩進んでいく。ワックスが塗られているのか、歩くたびに

キュッ、キュッ、

という音が館内に響き渡る。この音響は変な言い方だが見事なものだ。
知的空間の中にいる快感を覚える。この気持ちに酔いながら20mほど
歩いただろうか。なにやら視線を感じる。歩くときは比較的うつむき加減
の姿勢が多いと友人に指摘される私は、目線がいつも下になりがちだ。
しかも、その視線は1つではない。複数の視線を感じる。
ふと目線を上へやって、対象物に視線を向ける。

なんと、

美女だ。美女の視線だ。
複数の美女の視線が私の存在を肯定しているのだ。
ここは実は国の館ならぬ、美女の館か?

くだらぬ冗談を考えながらも、これらの視線に悪い気などするはずがない。




続く....